
鉢植えしているオニユリの葉に、ナメクジの食痕に似た舐め取ったような食害がある。どうやら今年も、あれが発生したようだ。さらに、今日は葉の先から3㎝ほどが喰われている。その葉の裏を見ると、虫の糞にそっくりの褐色の塊がくっ付いている。やっぱり、あれの正体はユリクビナガハムシの幼虫だった。
先日は、オニユリの茎の頂部にユリクビナガハムの成虫が潜り込んで葉を食べていた。憎々しいことに、幼虫も成虫も寄って集ってオニユリの葉を食害しているのである。

ユリクビナガハムシはどのような生活史なのかと調べてみた。成虫で越冬し、春に産卵するという。孵化した幼虫は一月ほどで羽化する。ということは、越冬した成虫と、その親から春に生まれた子供が、一緒になって葉をもりもり食べている最中ということである。
さて、ユリクビナガハムシの幼虫が、よっこらしょ(うんこらしょ?)と大きな、そして臭そうな糞をわざわざ担いでいるのは、わが身を糞に見せかけて天敵から免れるためである。糞はもちろん自分の排泄物だから、正真正銘の虫の糞である。
糞ころがしのスカラベの幼虫は、親が動物の糞を集めて作った幼虫の餌兼用の棲家で、否応なく親からあてがわれた臭い糞の中で暮らしている。とこらが、このユリクビナガハムシの幼虫は、自らわざわざ糞に塗れた暮らしをしている訳だ。人の目には、臭そうで気持ち悪そうだが、この幼虫にとっては、身の丈にぴったりの安心・安全の防護服なのである。
撮影:(上)2012.5.18 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
(下)2011.12.16 /Micro-NIKKOR 105mm F2.8D
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