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Colocasia's Photo World

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またまたヒオドシチョウ

またまたヒオドシチョウ_e0089532_636128.jpg


幼虫や羽化の話題で最近2度ほど登場したヒオドシチョウだが、
またの登場だ。

ヒオドシチョウが発生した真下の木がかなり伸びたので剪定したら、
木の葉陰で蛹を十数個見つかった。
食樹(幼虫の餌)のエノキが遠目でもボロボロになっているのが判るほど食べているのだから、
発生した幼虫はかなりの数だろうから、
蛹になったのは十数個とは言わない数があるに違いない。

それで、家の周りを探してみると、やっぱり彼方此方で見つかった。
食樹からかなり離れた場所のシモクレンの葉の裏、バラの葉影、シラカシの枝にもあった。
驚くことには家の庇の下、サッシ窓の縁にまでぶら下がっている。
幼虫は集団になって一緒に暮らすのに、
蛹になる時は皆チリジリバラバラになって、思い思いの場所で蛹になるようだ。
幼虫の間は集団防衛で身を守り、
動くことの出来ない蛹の間は、分散することでリスクを低める戦略のようだ。
蛹は動かないと書いたが、腹部にはトゲトゲがあって、
触ると腹部をかなりの早さでブルブル振り動かすから、
近づいた敵はきっと驚いて逃げてしまうだろう。
そして、蛹があるのは葉の裏、葉の混み合った木の枝、サッシの枠の下側と、
何処も直接雨の当たらない場所を選んでいるのである。
無事に羽化するまでにはこうして幾つもの工夫を凝らしている訳である。
昆虫の戦略にはいつも驚かされてばかりだ。
*写真はフェンスの枠の下で蛹になったものが羽化した場面である。

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by escu_lenta_05 | 2009-06-01 06:36 | チョウ
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