木に囲まれた小さな池にリスアカネがいた。
リスアカネはアキアカネやナツアカネと同じく
アカトンボ(Sympetrum属)の仲間である。
このトンボの何処がリスに似ているのだろうと探すのは徒労だ。
和名はイギリスのトンボ学者F.Risに献呈された学名(
S. risi)に因んでいて、
動物のリスとは縁もゆかりもないのである。
リスアカネの特徴は翅端の黒褐色斑。
この斑があるアカトンボはリスアカネと言いたい所だが、
これに良く似た翅端に黒褐色斑のあるアカトンボが他に3種いる。
マユタテアカネ、コノシメトンボ、ノシメトンボの3種だ。
マユタテアカネを除く他の種は、リスアカネ同様に胸部の横に2本の黒条がある。
この内、コノシメトンボは2本の黒条が途中で結合していて、
横から見ればコノシメトンボの「コ」の字に見えると覚えておけば良いだろう。
さて残りの2種だが、ノシメトンボこの2本の黒条が上端まではっきり伸びているが、
リスアカネでは前方の1本は上部に従って先細りになっている。
こじつければ、2本の黒条がリスアカネの「リ」の字に見えないこともない。
日本産の昆虫は、大凡3万種が知られている。
その百分の一でも300種。
連想や芋蔓式などを駆使しないと、和名を覚えるのはなかなか大変だ。
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