サクラの季節は同時にスミレの季節でもある。
各地でソメイヨシの開花の話題が聞こえ始める頃、
里山の田畑の畦にコスミレが花盛りを迎えようとしている。
スミレ類は良く似た種が多くて同定が難しいが、
その時期に身近にあるサクラの花の生長を目安にすると
種を絞る足がかりになるようだ。
いがりまさしさんの「日本のスミレ」によれば、
サクラの開花の頃に今日の写真のコスミレやノジスミレが咲くという。
そして、満開の頃にはタチツボスミレやヒメスミレが、
桜吹雪の頃にスミレやアケボノスミレがそれぞれ開花するらしい。
さらに、葉桜の頃になってニョイスミレがようやく開花するのである。
サクラの季節は花見に浮かれているから、
野山の片隅でひっそり咲く小さなスミレはつい見過ごしてしまう。
観桜の折り、早春の野山の草花も探してみると、
花の季節の到来がさらに嬉しくなるかも知れない。
撮影:2010.03.20 / Micro-NIKKOR 105mm F2.8D
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