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蒼い水の玉

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雨上がりを待って庭に出ると、
草木の葉縁や上に付いた水玉が目に止まる。
葉の緑を映して輝く水玉は、
梅雨の日の雨上がりの風景にとても相応しいと思う。

さて、露の雨が産んだこの蒼い水玉をどう呼んだら良いのだろう。
「水玉」、「雫」、「水滴」、「玉水」、「水粒」、「水鞠」等々、
水の玉を表す言葉は様々だ。
しかしいずれにしても、「葉の上で光り輝く水玉」を
即座にイメージさせる程に特化した言葉はないのである。

それなら「露」はどうだろうと。
残念ながらこちらは秋の季語。
冷却された空気が細かな水滴となって、
葉の上などに結んだものが露で、
地上と大気の温度差が激しい季節ならではの現象である。

では、葉の縁に溜まった水滴の「滴り」はどうだろう。
「滴り」なら夏の季語で間違いないはずと、
喜び勇んで歳時記を詳しく読み直してみれば、
苔むした岩肌から滴り落ちる清水を指す語であって、
雨後の雫などのことではないとご丁寧に書いてある。

カルピスの意匠に代表される水色の水玉模様は、
暑い夏にとてもお似合いの涼感を誘うデザインなのに、
梅雨の雨が作る蒼い「水玉」が夏の季語となる程に、
季節感を漂わせる水玉に因んだ言葉が見当たらないのはちょっと意外な気がする。
それでも、梅雨空の下でキラリと輝く「蒼い水の玉」が、
鬱々とした空気を振り払う、
美しく清々しい季節の贈り物であることだけは確かだろう。
撮影:2010.06.23 / Canon Compact-Macro EF50mm F2.5


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by escu_lenta_05 | 2010-06-24 16:00 | 季節
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