ブログトップ

Colocasia's Photo World

colocasia.exblog.jp

人面蛾の幼虫

e0089532_15262299.jpg

菜園のトマトの葉が、一枝丸ごと、
葉柄だけ残して見事に消えて無くなっている。
この旺盛な喰い方は巨大な幼虫の仕業に決まっている。
犯人はと辺りを探すと、易々とそれは見つかった。
10㎝はありそうな大きなスズメガの幼虫だ。

帰宅後、幼虫図鑑を頼りにその種名を調べてみる。
人面蛾として有名なメンガタスズメかクロメンガタスズメのようだ。
だが、両種はお互い良く似た色彩や形態で、良い決め手が無い。
終齢幼虫なら、尻端の尻角の形から何とか区別出来るらしいのだ。
すなわち、尻角の先の曲がりが、メンガタよりクロメンガタの方が強いのだそうだ。
それを頼りに良く見れば、菜園で見た時の印象も、
この写真の姿もクロメンガタとして良さそうだ。
以前、庭にメンガタスズメ類の成虫がやって来たことがあり、
このブログの記事にしている。
メンガタスズメ類は、幼虫同様に成虫も種間で良く似ていて、
胸部の斑紋などで区別するのだが、
生憎、その時の個体はかなり傷んだ個体だったから、
頼りとなる斑紋がすり切れていて、いずれの種かは判別出来なかった。

さて、クロメンガタスズメAcherontia lachesis (Fabricius, 1798)だが、
本来は九州、屋久島、沖縄諸島沖縄本島、台湾、中国、マレー、インドと、
南方を分布の中心とするスズメガだ。
これ以北では、和歌山、奈良、大阪などに記録があるが、
本州では記録の少ない種のようだ。
ところが2000年頃から、本州でも記録が増加しているという。
南方由来の種だから、直ぐに温暖化の影響を考えたくなる。
原因はそればかりでは無いかもしれないが、
それが分布域の北進に一役かっていることを否定する理由を知らない。
また、何でもかんでも温暖化を理由にすると、
一蹴してしまうのも偏った意見だろう。

家庭菜園では、トマトは夏野菜の定番作物である。
丈夫でほとんど害虫らしい害虫も付かないから、
初心者には大変育てやすい。
ところが、最近の日本の夏は亜熱帯同様の暑さと成ってしまい、
害虫の少ない筈のトマトに、このような新参者が現れたのだとしたら、
ちょっと困ったものだ。
とは言っても、私もクロメンガタスズメの被害にあったのははじめてのこと。
この食草は、ゴマ科のゴマ、ナス科のナス、ジャガイモ、チョウセンアサガオ、タバコ、クコ、
ゴマノハグサ科のキリ、ノウゼンカズラ科のキササゲ、マメ科のフジマメ、
アサ科のアサと多くの科に及んでいる。
トマトを食害するのが稀なケースであってくれればいいのだが。
撮影:2010.07.19 / Canon Compact-Macro EF50mm F2.5

写真や記事がおもしろいと思われましたら、是非クリックで応援下さい!

   人気blogランキングに参加しています。 
[PR]
by escu_lenta_05 | 2010-07-23 15:27 |
<< 二段重ねの真相 羽化失敗 >>