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雨水の飛行機雲

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昨日(2月19日)は二十四節気の雨水だった。
雨水は陽暦の2月18日か19日頃である。
太陽黄経が330度を通過する日で、立春から15日目。
雨水は、冬の間降り積もった雪や氷が東風により解け出し、
雪に変わって雨が降り出す頃で、
一雨ごとに春めくのを感じるようになる。

しとしとと降るいくらか温みを帯びた雨水が草木を濡らし、
花蕾や葉芽の発育を促す。
次第に枯れ色の草木に芽吹きが始まり、
里山の風景は生き生きとした色を取り戻して行く。
昼間の時間が長くなるばかりでなく、
日射しにも力強さが感じられるようになり、
地温と大気温との温度差が相対的に大きい時期だから、
陽炎の発生しやすい頃でもある。

昨日の朝方、雨水の空に幾筋もの飛行機雲が出来ていた。
先に出来た飛行機雲は、すでに水に垂らした絵の具のように、
薄くぼやけて広がって、雲の色に紛れそうになっている。
それでもよく観てみると、雲の向かう先は皆南西の方角だ。
そこを扇の要にして、北西に大きく広がっている。
この周辺には、関西空港、大阪空港、神戸空港と三つの空港が犇いている。
その雲の帯が向かう先はどれも四国や九州、あるいは南方の国々なのだろう。
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この所、雪や雨が多かったので、大気中の水分濃度が高くなったことと、
高気圧が張り出し、放射冷却によって気温が低くなり、
上空が雲の出来やすい状態になったからだろう。
空に描かれた飛行機雲のこの無数の帯は、
まだ冬の寒さを残すが、大気は湿っぽいという雨水の時期らしい風景ではないかと思う。

飛行機のエンジンの排気ガスによって飛行機雲が出来るのは言うまでも無い。
気温は、高度が100m上昇するごとに0.6℃程下がるから、
高度10000mを飛ぶ飛行機の周りの気温は、地上に比べて60℃も低いことになる。
飛行機の排気ガスの温度は500℃前後もある高温なので、
排気ガス中の水分が冷え切った大気で急に冷やされることで白い雲となる。
寒のように冷え切った大気に、
雨水の湿った空気を吸い込んだターボエンジンの排気ガスは、
いつにも増して飛行機雲を作り易いのだろう。

飛行機雲は翼などの後ろに空気の渦ができ、その周辺の気圧と気温が下がり、
水分が冷却されて出来る場合もあるらしい。
いずれにせよ、湿度が高く冷え切った雨水の大気は、
飛行機雲の発生させる条件にかなっているということだろう。
撮影:2011.2.19 /TAMRON AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC

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by escu_lenta_05 | 2011-02-20 06:19 | 季節
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