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斑雪/はだれ

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雪の記事でまだ書き残したのがあったのに、
今日の昼間の気温は15℃と、三月並の暖かさ。
雪のことを話題にするのが何だか季節外れのような陽気だが、
忘れぬうちに、そしてなかなか腰を上げない尻を叩いて、ようやく下の記事が出来た。

雪深い地方では、三~五ヶ月も降った雪が残り続ける。
いわゆる「根雪」である。
これは「寝雪」が正しいという人もあるらしい。
とにかく、北国では春まで雪が厚く積もったまま残るのである。
しかし、冬に温暖な太平洋側では、偶に雪が降ってもその日のうちに解け、
幾日も積もったままになることは稀である。
だが、2月14日の雪はかなり解けてしまったものの、
珍しく、北側や山陰に翌日まで雪が残っていた。
その里山に斑雪を写して歩いたのである。

斑雪は「はだれ」と読み、
「はだれ雪」を略しもので、俳句の春の季語となっている。
「まだら」、「まばら」、「はだら」はどれも「はだれ」と同意だが、
斑雪の表す意には様々あるようだ。
一つは、薄っすらと積もった春の雪のこと。
もう一つは、降った雪が解けてあちこちに斑状に残った春の情景を表す。
さらに、北陸地方では、はらはらと散る雪を「はだれ雪」と呼ぶそうだ。
積もる雪の様子、消え残った雪、雪の降り方と、様々に使われる言葉である。
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「斑雪山」、「斑雪嶺」もある。
これは遠くの山肌に残る残雪の情景で、
その山腹に「雪形」を望む山もあるだろう。
少し近景となれば、「はだれ野」がある。

「斑雪凍つ」ははだれ雪が「寒の戻り」で凍りついた様だろう。
「雪間」、「影雪」などは、解け残った春の雪やその解ける過程を表す語である。
いずれも、日本人の自然を見る目の確かさや豊かな自然感を示す言葉の数々である。
降る雪も、残る雪も、春の雪は美しいものである。
撮影:2011.2.15 /TAMRON AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC(上);
TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8(下)

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by escu_lenta_05 | 2011-02-22 18:25 | 季節
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