鬱陶しい梅雨の最中だが、さらに鬱陶しいのが出始めた。蚊である。
幼生期を水中で過ごす蚊にとって、雨の季節は繁殖の好機だ。雨が降り続けば、いつもは水の無い窪地や竹の切り株などにも水が溜まり、蚊の発生源となるだろう。
庭で花盛りのタイムの花に集まるハチを撮影し始めると、顔や手足に早速蚊が群がって来た。両手でカメラを支えているから、刺されるままで撮影を続けるしかない。
痒みに耐えながらタイムの花を見ていると、ヒトスジシマカが花に止まり、口吻を伸ばし吸蜜を始めた。
蚊は、動物の血を吸うのは雌だけで、雄は多くの昆虫同様に花の蜜を餌にしている。蚊の雌の触角は細い糸状だが、雄のそれはふさふさの毛に覆われている。写真の吸蜜中のヒトスジシマカもやはり雄に間違いない。
撮影:2012.6.26 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
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