ブログトップ

Colocasia's Photo World

colocasia.exblog.jp

ニセヒメクモヘリカメムシ

e0089532_933753.jpg

今回も第一回調査会で確認した昆虫類。今日はニセヒメクモヘリカメムシ。
同属のヒメクモヘリカメムシに良く似た形態だから、和名に「ニセ」を冠している。
両者は頭部の側葉と中葉の長さが異なり、側葉と中葉がほぼ同じ長さなのがヒメクモヘリカメムシ。ニセヒメクモヘリカメムシは頭部側葉の先端が中葉よりも大きく突き出している。更に、ヒメクモヘリカメムシの腹部腹面の帯状紋は腹板の第3、4節に届くが、ニセヒメクモヘリカメムシでは腹部第3節の途中で切れる。
e0089532_9271786.jpg

日本のカメムシ類を最も多く掲載している「日本原色カメムシ図鑑」に載っているのはヒメクモヘリカメムシで、これにはニセヒメクモヘリカメムシは記載されていない。全国の平地で良く見られるのはニセヒメクモヘリカメムシの方だから、この図鑑の絵合わせで同定してしまうとヒメクモヘリカメムシと誤認しかねない。
ヒメクモヘリカメムシはより標高の高い環境に生息し、クマザサやスズタケに寄生する一般にはあまり馴染みでない種だから、クマザサやスズタケの生育しない低地で見かけたら、ニセヒメクモヘリカメムシと思って頭部などの形態を良く観察した方が良いだろう。
小さな昆虫の更に細部の少しの違いで、種が全く異なるのだから、昆虫の同定は実にややこしい。
*クリックで画像は少し拡大し、鮮明になります。

入会募集中!「神戸いきもの会議」→ HP
[PR]
by escu_lenta_05 | 2012-10-19 09:27 | セミ・カメムシ
<< 「神戸いきもの会議」の調査会の記録 ブログ更新のご案内 >>