春の予兆を探して歩く。
寒の入りを目の前に何とせっかちなのかと思われそうだが、
寒がりにはただ春が待ち遠しい。
川岸に佇んで川面を眺めた。
川底が透けて見えるほどに推量はめっきり減っている。
揺るやかに流れる水は、耳をかすめて過ぎる凍て風のように
寒々しい色を帯びている。
「冬川に出て何を見る人の妻」(飯田蛇笏)と詠んだ俳聖を想いながら、
枯れ草ばかりに覆われてだた悄然とした冬河原を見渡していたら、
もう少し寒風を浴びて川下に向かって歩いてみたくなった。
[Canon EOS20D TAMRON IF28-75mm F2.8]
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