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そのまんま、一億年





そのまんま、一億年_e0089532_543521.jpg

そのまんまタレントを続けるのかと思っていたら、
見事に転身(進化?)した人が今マスコミの話題になっているけれども、
今日の写真は、1億年もの間ずーと変化しなかった植物の登場だ。
メタセコイア。
公園や街路樹でお馴染みの巨大な針葉樹である。

この植物の発見は化石に始まる。
1941年、三木茂(如何にも植物学者で大成しそうな名前!)はセコイア属
に似たメタセコイア属という新属の化石植物を発表したが、
何とその翌年に、中国四川省で現存しているのが発見された。
絶滅したと考えられていた植物が、白亜紀後期から1億年もの間生き続けていたのである。
メタセコイアは、正に「生きた化石」なのだ。

メタセコイアの芽が膨らみ始めている。
この植物は、気の遠くなる程何度も何度も、
こうして太古の昔から春を迎えて来たのだ。
技術革新や流行という進化や変化ばかりに明け暮れる私たちの世界。
頑固にずーとそのまんまでも立派に生きているマタセコイア。
果たしてどちらが最後まで生きながらえる事ができるのだろう。

力強く左右に対峙して新しい芽を伸ばすメタセコイアを見る時、
人類に比べれば、こちらの方が遥かに生きる力を秘めているように思えてしまう。
[Nikon D2X ED70-180mm F4.5-5.6D]



by escu_lenta_05 | 2007-02-01 05:43 | 静物
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