漂う寒気を押し払いながら輝き始めた朝の陽を受けて、
白磁に負けぬ程の白さを放って
ウメの花弁は次第に綻んで行く。
「梅白しまことに白く新しく」 星野立子
新しい年の誓いも次第に薄れる頃、マンサクの花に負けじと、
春に先駆けて咲く真新しい純白の花びらを見る時、
またしても三日坊主で終わってしまった日記、
居間の片隅に放りっ放しのままの英会話のテキスト、
栞を挟んだままの長編小説のことなどをはたと思い出す人もあるだろう。
浅春の清々しい光に、真っ白に輝くその凛とした花は、
砕けそうな気持ちを再び奮い立たせる程に、
まことに白いのである。
[Canon EOS20D 、Nikon ED70-180mm F4.5-5.6D]
↓
人気blogランキングに参加しています。一日一回クリックして応援してね。