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やっぱり、リラ~ックス

やっぱり、リラ~ックス_e0089532_6351331.jpg

庭に放ったらかしのプランターがあったので、
このままでは勿体ない、さて何か植えようかと覗くと、
カモミールの小苗が生えていた。
我が家のことだから、当然のようにこぼれ種から勝手に発芽したやつだ。
カモミールの開花は春から初夏が普通だか、
ひょっとしたら秋咲きが見られるかも知れないと、
またまたそのまま放置していたら、少し前からぽつりぽつりと花をつけ始めた。

このカモミールの花を見ていて思いついた事がある。
もう暫くすると、菜園のタマネギを植え付ける時期。
この菜園でも多くの人がタマネギを植えるのだが、
収穫の二,三ヶ月前頃になると、毎年決まって葉先が縮れ出し、
そこが黒いカビに覆われるのである。
こうなると、この病気はほぼ畑の大半に拡がり、
大事な収穫前になって成長が止まり、ひどくなれば腐ってしまう。

この病気は何だろうと調べてみると、灰色腐敗病と判った。
休眠から覚め成長を再開したタマネギが罹病するという。
多くの人が密集して無農薬栽培をする家庭菜園では、
このような作物の病気が蔓延するのは避けられい。
タマネギの植え付け時期を前に、
どうせまたこの病気にやられるだろうから、
今年は栽培を止めようという方向に気持ちが傾き始めていたのである。

だらだらと書き始めていると「それで一体カモミル-がどうしたの?」と
聞こえてきそうなので、結論を急ごう。
カモミールはいわずと知れたハーブ。
薬用はもとより、お茶や香りも楽しむ最もなじみの植物だ。
これが、人ばかりか、畑の作物も救ってくれるというのだから素晴らしい。

複数の植物を組み合わせて栽培することで、病害虫や雑草を減らし、
植物の活力を高める相性のよい植物をコンパニオンプランツ(共栄作物)という。
そう、タマネギとカモミールは相性の良いコンパニオンプランツとして、
有機農業の手引き書に頻繁に登場する。
一緒に植えれば、タマネギの害虫を予防し、生育を促進させる効果があるというのである。
季節はずれの庭のカモミールの花を眺めていて、
忌まわしい灰色腐敗病の根絶の切り札に閃いたのがカモミル-という訳だ。

だが、世の中そう易々と事が上手く行く訳がない。
インターネットで探ってみれば、もうこれを実践した人がいる。
テキストに良く引き合いにされるコンパニオンプランツなのだから、至極当たり前な話しである。
肝心の効能の程はといえば、・・・。
畑の彩りやハーブの利用を兼ねて栽培しているというのが結論。

タマネギの収穫期は、丁度カモミル-も満開の季節である。
カモミールの名は「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語のchamaemellonが語源だとか。
菜園を埋め尽くす程の甘い果実の香りで溢れさせ、
灰色腐敗病にすっかりやられたタマネギを見せつけられるストレスを、
この花の本来の効用の「リラ~ックス」効果で癒すのが正解のようだ。
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by escu_lenta_05 | 2008-10-10 06:35 | ガーデニング
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