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真昼の美学

真昼の美学_e0089532_642357.jpg
野にオレンジ色の大波が押し寄せると、秋はもう半ば。
派手な色の長い花穂。人丈を遥かに超す大株。
これが大群落となって周りの全てを圧倒する。
良かれ悪しかれ、その存在感は仲秋の風景に違いない。

そろそろ満開を向かえようとするそのセイタカアワダチソウの花で、
もう終焉を迎えようとする昆虫が喉を潤し、
長い越冬に備えて充分に栄養を補給しようとする昆虫たちが集まる。

そうした昆虫の中にホタルガがあった。
漆黒の翅に純白の帯紋だけでも目立つ蛾が、
この派手な花群に止まるのだから、一層派手やかである。

灰色系や茶色系などの明度、彩度共に低めの色彩の蛾の中にあって、
ホタルガはとても派手な模様をしている。
理由は、蛾は普通夜行性だが、このホタルガは少数派の昼行性だから。

昼間に活動するから、蝶と同じように目立つデザインの翅なのだ。
そして、お相手にアピールするために、も一つ工夫も凝らしている。
翅を動かして飛ぶ時、この白い帯がゆらゆら揺れて輪模様を描くのである。

良く見れば、頭部は美しい柿色。
さらに櫛歯状の長い触角は瑠璃色で、ちょっぴり金属光沢を放っている。
細かなお洒落も忘れない魅力的な蛾である。
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by escu_lenta_05 | 2008-10-13 06:04 |
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