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Colocasia's Photo World

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カテゴリ:コウチュウ( 63 )

ニジュウヤホシテントウの水切り術

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梅雨も末期、ハッキリとしない空模様が続いていたが、天気予報では晴れ間もありそうなので、朝方に近場の里山を歩いてみた。
前夜の雨で、草木は夜露に濡れたようにしっとりとして、毛や葉先に水玉を沢山くっ付けている。竹の子の皮の先は、朝日に水玉が輝いていた。
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ジャガイモ畑の横を通ると、雑草の葉のあちこちにニジュウヤホシテントウが止まっている。やはりその葉も、毛に絡まるように無数の小さな水玉がくっ付いている。
そして、ニジュウヤホシテントウの脚や口髭までも。湿度の高い空気が朝方に露を結んだのだろう。この様子、水に乏しい砂漠に暮らすサカダチゴミムシダマシというコウチュウが、体に溜まる露結を集めて水分を得る姿を思い出す。
だが、梅雨最中に水分は不要。ほとんど垂直の葉に止まっているから、むしろ水気が胴体に溜まらないよう、脚や口髭の先に水を集めるポーズかもしれない。以前、雨に濡れたマメコガネが、体の水を切るために脚をV字に広げて止まる姿を見た事がある。やはりニジュウヤホシテントウも、体がビショビショに濡れるのを嫌って、このスタイルをしていると見るのは考え違いなのだろうか。

撮影:2012.7.2 / Zoom-Micro NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
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by escu_lenta_05 | 2012-07-03 16:00 | コウチュウ

ドウガネブイブイの幼虫

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庭で鉢の植え替えをしていると、土塊に混ざってコガネムシの幼虫が転がり出て来る。小振りなコアオハナムグリが一番多いが、それよりずっと大きいのも時々出て来る。
コガネムシ類の幼虫はどれも良く似ているが、腹部の端の毛の配列を観れば種が判別出来る。それを頼りに調べてみると、大きい幼虫はどうやらドウガネブイブイのようである。町外れの街灯や自販機の明かりの下に集まるコガネムシの代表種のひとつだ。少し郊外の家なら、夕食のテーブルの上をブイブイと翅音を鳴らして飛び回って食事の邪魔をするコガネムシは、アオドウガネとこのドウガネブイブイかもしれない。
これから昆虫関係の観察会が多いので、その資料に使えそうと思い撮影しておいた。「クワガタとコガネムシの幼虫はどこで見分けるの?」と子供たちに良く質問される。さて、クワガタの幼虫も見つけて来て撮影しておかなければ。

撮影:2012.6.5 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
2012.6.13 / Canon MP-E65mm F2.8 1-5x(右下のみ)
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by escu_lenta_05 | 2012-06-13 14:47 | コウチュウ

キボシアオゴミムシの採餌

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超近場の里山林を歩いた。何十年も伐採されないままの林は、木が鬱蒼と生い茂り薄暗い。一人で歩いていると気味悪いくらいだ。だが、この環境は樹林性の夏鳥には好都合なのだろう。オオルリやキビタキの鳴き声が頻繁に聞こえて来る。それにサンコウチョウの声までも。
湿気の多いこんな林はゴミムシにとっても良い環境のようだ。今日もキボシアオゴミムシが姿を見せた。このゴミムシはこの林で良く出会う。ゴミムシ類は、落ち葉の下、草の根際、石の下などに潜んでいることが多く、ありふれた種でも姿を見る機会は少ない。それなのに、林床の草の葉や枯れ枝の上を歩くキボシアオゴミムシの姿を良く見かけるのは、薄暗い林ならではのことなのだろうか。
フユイチゴの葉の上で死んでいるガの幼虫を食べているのもいた。あまり人目に姿を晒さないゴミムシとはいえ、止まっているだけのポーズでは面白味がない。こんな食事風景なら、もちろん大満足だ。

撮影:2012.6.7 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
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by escu_lenta_05 | 2012-06-09 21:38 | コウチュウ

理不尽な現場

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ヤツデの葉の上に、ナミテントウの前蛹が立ち上がった姿勢で体をブルブルと前後に震わせている。天敵を威嚇しているのだろうか。辺りを観ても他に何も見えないが、取りあえず撮影しておいた。後で画像を確認すると、葉の裏に別のナミテントウの幼虫が写っていた。これに反応して威嚇していたのだった。(6/01:12:14:23)。
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翌日の午前中、その前蛹の様子を見に行くと、すでに蛹になっていた(06/02:10:09:57)。
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そして午後。再び蛹を見に行って驚いた。なんとシマサシガメの餌食になろうとしているではないか。長くて太い口吻で蛹を持ち上げ、今にも口吻を突き刺そうとしている現場だった。(6/02:16:51:24)。
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偶然だろうか、同じ日の午前、ナミテントウの幼虫がアブラムシを捕食する場面を見ていたのである(6/02:10:14:34)。
ナミテントウは、植物を加害するアブラムシを捕食する天敵である。同じようにシマサシガメも、庭のミカンやバラを食害するアゲハの幼虫やハバチ類を捕食する天敵だ。ナミテントウもシマサシガメも、人間にとって有益な天敵昆虫同士。同じ日に、天敵同士による理不尽な場面に遭遇してしまったのである。

撮影:2012.6.1~2 / Canon MP-E65mm F2.8 1-5x
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by escu_lenta_05 | 2012-06-03 08:56 | コウチュウ

よっこらしょ

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鉢植えしているオニユリの葉に、ナメクジの食痕に似た舐め取ったような食害がある。どうやら今年も、あれが発生したようだ。さらに、今日は葉の先から3㎝ほどが喰われている。その葉の裏を見ると、虫の糞にそっくりの褐色の塊がくっ付いている。やっぱり、あれの正体はユリクビナガハムシの幼虫だった。
先日は、オニユリの茎の頂部にユリクビナガハムの成虫が潜り込んで葉を食べていた。憎々しいことに、幼虫も成虫も寄って集ってオニユリの葉を食害しているのである。
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ユリクビナガハムシはどのような生活史なのかと調べてみた。成虫で越冬し、春に産卵するという。孵化した幼虫は一月ほどで羽化する。ということは、越冬した成虫と、その親から春に生まれた子供が、一緒になって葉をもりもり食べている最中ということである。
さて、ユリクビナガハムシの幼虫が、よっこらしょ(うんこらしょ?)と大きな、そして臭そうな糞をわざわざ担いでいるのは、わが身を糞に見せかけて天敵から免れるためである。糞はもちろん自分の排泄物だから、正真正銘の虫の糞である。
糞ころがしのスカラベの幼虫は、親が動物の糞を集めて作った幼虫の餌兼用の棲家で、否応なく親からあてがわれた臭い糞の中で暮らしている。とこらが、このユリクビナガハムシの幼虫は、自らわざわざ糞に塗れた暮らしをしている訳だ。人の目には、臭そうで気持ち悪そうだが、この幼虫にとっては、身の丈にぴったりの安心・安全の防護服なのである。

撮影:(上)2012.5.18 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
(下)2011.12.16 /Micro-NIKKOR 105mm F2.8D

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by escu_lenta_05 | 2012-05-18 14:53 | コウチュウ

ヒゲコメツキ

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セイタカアワダチソウの若株の葉影にヒゲコメツキが止まっていた。大きな立派な触角が様になったコメツキムシの仲間である。子供に人気の昆虫の条件は、かっこ良くて、大きくて、手で触れることだろうか。
ヒゲコメツキの体長は3㎝に満たない。せめて1,2㎝大きかったら、かなりの人気者になれたかもしれない。ただし、写真の様に櫛ひげ状なのは雄のみ。雌は特徴の無い糸状だ。仮に大きくても、カブトムシやクワガタムシ同様に、やっぱり雄に人気が集まってしまうだろう。

撮影:2012.5.8 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
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by escu_lenta_05 | 2012-05-15 18:14 | コウチュウ

ウスイロマルノミハムシ

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若々しいセンニンソウの茎に、交尾中の赤い小さな葉虫が止まっている。頭の片隅に仕舞い込まれているはずの、センニンソウを食草にするハムシの和名を探し出そうとするが、年毎に記憶を蘇らせるスピードが極端に落ちて行くのを嘆くばかりだ。
やっとマルノミハムシの仲間と思い出す。だが、老眼で視力の落ちた身には更に厳しい試練が。この同属には4種がいて、とれも体長4㎜前後と、とても小さな昆虫なのである。その小さな体の、触角の色や脚の色などをつぶさに比較しなければ、正しく種を同定することは出来ない。そもそも、全ての種を記憶しておくことだけでも不可能なことなのだが。
帰宅して、図鑑を傍らにその画像を開いてみる。先ずはその4種の分布地。脚の色。触角の色・・・。篩にかけられ残ったのはウスイロマルノミハムシとなった。こんな作業では、デジタル機器の進化がとてもありがたいと改めて感じる。

撮影:2012.5.8 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
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by escu_lenta_05 | 2012-05-13 19:03 | コウチュウ

ヨモギハムシ

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昨日のブログに書いた谷津田で、最も良く目にしたのがヨモギハムシ。ヨモギハムシは成虫や卵で越冬する。この個体は腹部が膨らんでいるから、これから産卵するのだろうか。
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ヨモギハムシは和名のように、食草はヨモギである。ヨモギの葉だけ食べるのなら少しも問題はないのだが、キクやゴボウなど園芸植物や農作物も食べるからちょっと困り者だ。
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あ、ヨモギはただの雑草とではなかったと気がづく。早春、里の野原で俯き加減に何かを探す人にしてみれば害虫なのかもしれないと。ヨモギの若葉が出る頃、そのヨモギ摘みの人に負けじと、ヨモギハムシの幼虫はせっせと葉をむさぼるに違いない。そんな様子も季節の風景だとこれまた気づいて、春の宿題がまた一つ増えてしまった。
撮影:2011.12.10 /Micro-NIKKOR 105mm F2.8D
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*過去の記事もご覧ください。→「ヨモギハムシ
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by escu_lenta_05 | 2011-12-16 06:12 | コウチュウ

ヨモギハムシ


菜園のゴボウの葉にヨモギハムシが止まっていた。
ヨモギハムシの食草がヨモギであることは、和名から直ぐに察しが付く。
ハムシとしては大型で、瑠璃色に良く輝いているから、
多くの人がどこかで目にしていることだろう。
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キクの害虫としても名高い。
墓に供える花にでもなればと、菜園の片隅にキクを植えているのだが、
毎年この幼虫や成虫に葉をかなり食べられてしまうから、
花は咲くには咲くのだが、お供えするには気が引ける姿になってしまう。
相変わらずの放任栽培なのだから、これは当然の報いである。
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さて、ゴボウの葉に止まっているということは、
これも食草にしているからなのだろう。
『日本産ハムシ類幼虫・成虫分類図説』というハムシの本を調べてみると、
食草は「ヨモギ、ヨメナ、フキ、ゴボウ他」と記してある。
これらは皆ヨモギと同じキク科の植物である。
ゴボウがキクの仲間と知らない人も多いのだから、
昆虫の方がよっぽど植物の分類に精通している。

ネットを探ると、ヨモギハムシは「成虫で越冬する」とコメントされている例が大半だが、
この本によれば、越冬卵が早春に孵化すると記述してあるから、
正しくは「成虫や卵で越冬する」というのが正しいのだろう。

写真のヨモギハムシのお腹はかなり膨れている。
きっと産卵間近の雌だろう。
産卵場所は食草の根元付近ということらしいから、
ちゃんと産卵しているか、後日探してみよう。
撮影:2011.11.10 /NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D

追記:ヨモギハムシは写真のような瑠璃色の他に、銅色のものもあるが、
7:3くらいの比率で、瑠璃色の出現率が高いという。
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by escu_lenta_05 | 2011-11-12 06:32 | コウチュウ

ヤサイゾウムシ

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アカカブの間引きをしている指の先に、
小さなゾウムシの歩く姿が映った。
よく見ればヤサイゾウムシである。
名前の通りに野菜を食べる農業害虫の一種だ。
ブラジル原産の帰化昆虫で、ニンジンゾウムシと呼ばれていたらしいが、
ハクサイ、コマツナのほか、パンジーなど多くの野作物を食害するので、
ヤサイゾウムシが標準和名となったようだ。

野菜の若い芽や茎、葉などを食べるのだそうだが、
幸いにも我が菜園ではあまり見かけないから、
この害虫が一匹居たからと目くじらを立てる程のこともないだろう。
まあしかし、この土の色とよく似た色彩なら、
居ても気づきもしなかったというのが正しいのかもしれない。

何はともあれ、菜園ではあまり見かけない昆虫だから、
さっそくカメラを取り出して撮影したのである。

撮影:2011.10.21 /TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8
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by escu_lenta_05 | 2011-10-22 18:22 | コウチュウ