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カテゴリ:セミ・カメムシ( 42 )

ニセヒメクモヘリカメムシ

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今回も第一回調査会で確認した昆虫類。今日はニセヒメクモヘリカメムシ。
同属のヒメクモヘリカメムシに良く似た形態だから、和名に「ニセ」を冠している。
両者は頭部の側葉と中葉の長さが異なり、側葉と中葉がほぼ同じ長さなのがヒメクモヘリカメムシ。ニセヒメクモヘリカメムシは頭部側葉の先端が中葉よりも大きく突き出している。更に、ヒメクモヘリカメムシの腹部腹面の帯状紋は腹板の第3、4節に届くが、ニセヒメクモヘリカメムシでは腹部第3節の途中で切れる。
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日本のカメムシ類を最も多く掲載している「日本原色カメムシ図鑑」に載っているのはヒメクモヘリカメムシで、これにはニセヒメクモヘリカメムシは記載されていない。全国の平地で良く見られるのはニセヒメクモヘリカメムシの方だから、この図鑑の絵合わせで同定してしまうとヒメクモヘリカメムシと誤認しかねない。
ヒメクモヘリカメムシはより標高の高い環境に生息し、クマザサやスズタケに寄生する一般にはあまり馴染みでない種だから、クマザサやスズタケの生育しない低地で見かけたら、ニセヒメクモヘリカメムシと思って頭部などの形態を良く観察した方が良いだろう。
小さな昆虫の更に細部の少しの違いで、種が全く異なるのだから、昆虫の同定は実にややこしい。
*クリックで画像は少し拡大し、鮮明になります。

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by escu_lenta_05 | 2012-10-19 09:27 | セミ・カメムシ

キュウシュウクチブトカメムシ

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「神戸いきもの会議」の第1回調査会で見つけた昆虫の紹介が続いているが、今日はキュウシュウクチブトカメムシ。和名で判るように九州で初めて発見された種である。分布は、本州、四国、九州のほか、島嶼では奄美大島、八丈島で記録されている。本州の記録地は千葉、神奈川、静岡、和歌山、山口で、兵庫県では、伊丹市、神戸市須磨区及び西区に記録があるが産地は局限されるが、温暖な地域を中心に近年分布地は拡大傾向にあるらしい。
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シモフリクチブトカメムシに良く似ているが、肩の棘(前胸背の側角)の下に小さな突起があるのが本種の特徴である。
低山地から山地のやや薄暗い照葉樹林に主に生息し、ヨトウガ類などの鱗翅目の幼虫、ハバチ、ハムシ等の幼虫、コメツキムシ類やハムシ類などの甲虫類の成虫を捕食する。夏季に新成虫が現われ、成虫で越冬する。
*クリックで画像は少し拡大します。
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by escu_lenta_05 | 2012-10-15 05:30 | セミ・カメムシ

ミナミアオカメムシ

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猛暑日が続いている。偶に雨でも降ってくれれば良いのだが、そのような気配は全くない。日照りの中、毎日の菜園の除草や水やりは厳しい作業だ。辛くても止める訳には行かないのが農作業である。
猛暑の中、いよいよ元気に生育中なのがゴーヤ。亜熱帯作物なのだから勿論だろう。夏バテ解消に嬉しいほろ苦い実の収穫が始まった。
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猛暑にめっぽう強いゴーヤにも厄介者がやって来る。ミナミアオカメムシである。実にとりついて陶酔顔で吸汁している。実が大きくなってからは影響も少ないが、太る前に吸われると、小さく歪な形の実になってしまう。
ミナミアオカメムシは南方由来の昆虫。こんな暑さには平気なのだろう。ゴーヤばかりか、トマト、ナス、インゲン、オクラ、トウモロコシ、・・・。菜園の今が旬の作物がどれもこれも狙われている。
撮影:2012.7.29 / Zoom-Micro NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
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by escu_lenta_05 | 2012-07-31 08:31 | セミ・カメムシ

ヤツデキジラミ

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先日登場した、シマサシガメに襲われたナミテントウの蛹の様子を見ると、体液を吸われ大分ほっそりなって、少し黒ずんでいる。やがてアリの餌になるのだろうか。
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そのヤツデに、ウメマツオオアリがあちこち止まっている。どれもその場に留まってそこから移動しない。なぜだろうと気になって良く観ると、傍にヤツデキジラミがいる。アリはキジラミが出す甘露を舐めに来ているのだった。
キジラミは木虱のこと。樹木に集るシラミを連想したのだろう。名は虱でも、れっきとした昆虫。アブラムシに近いグループで、同じように植物に群れて樹液を吸って生活している。アブラムシは、天敵のテントウムシやアブの幼虫からアリに身を守ってもらう代償に、食糧の甘露を提供している。アリがヤツデキジラミの甘露を舐めに集まるのも、アブラムシとアリと同様の共生関係なのだろう。
ヤツデキジラミの幼虫は葉の裏で暮らすという。さて明日は、葉の裏を覗いて小さな虫の世界を写してみよう。

撮影:2012.6.5 / Canon MP-E65mm F2.8 1-5x
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by escu_lenta_05 | 2012-06-05 18:30 | セミ・カメムシ

シマサシガメ

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ノイバラの枝を覗くと、様々な昆虫が見つかる。これはヒラタブの幼虫?に口吻を突き刺して体液を吸うシマサシガメの幼虫。体液のほとんどは吸い尽くされたようで、すでに萎びてしまっている。
バラの栽培をしている人は害虫の攻撃に悩まされる。アブラムシ類、カイガラムシ類、アザミウマ類、コウチュウ類、ハエ類、ハチ類、ガ類など、驚くほど多くの昆虫類がバラを食害するからである。園芸種のバラは、ノイバラなどの野生種を改良したものだから、当然ノイバラにも様々な昆虫が集まる。葉を食べるガの幼虫もいれば、茎に群がり樹液を吸うアブラムシ。そのアブラムシを捕食するヒラタブの幼虫。そのヒラタアブの幼虫を襲うシマサシガメなど。ノイバラの害虫も天敵も、皆一緒にそこに暮らしているから、ノイバラは昆虫の小宇宙のようである。そんな世界が、藤丸篤夫さんの『ノイバラと虫たち』に描かれていたのを思い出す。

撮影:2012.5.8 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
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by escu_lenta_05 | 2012-05-11 21:33 | セミ・カメムシ

熟れ頃のバナナ虫

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時々出会う昆虫なのに、最近あまりカメラを向けた記憶がないツマグロオオヨコバイ。
南方の雰囲気の漂う良い被写体の昆虫だと思う。
今度はもう少し気合を入れて写してみよう。
撮影:2011.10.28 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8(上)
*過去の記事もご覧ください。→「ツマグロオオヨコバイのおしっこの秘密

*クリックで画像は少し拡大します。
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by escu_lenta_05 | 2011-10-30 17:57 | セミ・カメムシ

マルカメムシの行列

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カメムシのあの強烈な匂いが辺りに漂っている。
伸び出したクズの若い蔓にその匂いの元凶がいた。
マルカメムシである。
食樹のクズの若芽が成長し始めるのに合わせて、冬眠から目覚めるのだろう。
茎ばかりでなく、展葉した若葉の上にも群れがいる。
まっすく一列になっている様が面白いのでカメラを向ける。
近くには半円になっているのもある。

マムカメムシが葉の表で群れている姿はあまり記憶に無いと
一通り写し終えてそんなことを考えた。
クズがブッシュになっている時期は、群落の中の茎や葉の裏に
群れているのを見る事が多いような気がする。
葉の表に姿を晒しているのは、
越冬明けの日光浴という特別なことなのだろうか。
それとも、それは勘違いで、クズが繁茂している夏場でも
葉の表に結構姿を見せているのかもしれない。
こんな普通種の昆虫の事でさえ、まともに観察していないのだと反省する。
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カメムシの強烈な匂いだが、
これは天敵を驚かすためと、敵がいることを群れに知らせる警戒、
そして集合のためのフェロモンだという。
アリなどはこの匂いで死んでしまうという。
匂いが強ければ、止まっていた枝や葉からぽろぽろ落ちて群れは分散するが、
やがて匂いが弱まれば、今度はこれが集合のサインとなって、
再びカメムシは群れを作るのだそうだ。

ところがこのフェロモンは、マルカメムシのような
周りの環境に似せた隠蔽色のカメムシでは、
敵から逃げるサインとして働かないという。
確かに、派手な色彩のナガメなどは、
カメラを向けると蜘蛛の子を散らすように何処かへ逃げ去ってしまう。
だが、目の前のマルカメムシは、無防備に葉の上で静かに群れていて、
撮影を終える間ピクリともすることはなかった。
夏場、茎に止まる群れも、葉の裏の群れも、
茎や葉に手が触れても、やはり逃げることは無いように思う。
しかし、これもあいまいな記憶で、
本当かと言われると自信はあまりない。
確証の無いこれらのことを夏場に確かめてみようと今は記憶しているのだが、
果たして夏になってこの事を記憶しているだろうか。
記憶が薄れるのを強烈な匂いの所為にしたいのだが、
残念ながらそんな効果はないようである。
撮影:2011.5.4/TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8
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by escu_lenta_05 | 2011-05-05 09:53 | セミ・カメムシ

シロヘリカメムシの産卵

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林道の縁の枯れたサクラにカメムシが止まっていた。
逆さになって細い枯れ枝をしっかり掴んでいる。
よく観ると、尻の上側に卵塊がある。
シロヘリカメムシの産卵の最中のようだ。
いや、産卵が終わって、休んでいるところかもしれない。

シロヘリカメムシはミヤコザサなどのササ類を餌にする草食のカメムシだ。
それがなぜサクラの枯れ枝に産卵しているのだろう。
周りにササが生えていれば、孵化した幼虫がそこまで移動すれば
問題ないのだろうが、その近辺にはササは生えていない。
これはどうもイレギュラーな産卵のようだ。
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帰宅してから、「図説 カメムシの卵と幼虫」という本を調べてみた。
それによると、ササの若い葉や茎に産卵すると書かれている。
やはり普通でない産卵場所だったようだ。
シロヘリカメムシは珍しいカメムシではないが、
ササ原に葉や枝の影に隠れていて、人目に触れにくいから、
産卵の場面に出会うチャンスはあまりないだろう。
偶々このような目立つ場所で産卵していたから
撮影できたのはうれしい。
しかし、孵化してから幼虫はどうなるのだろうと気がかりだ。

シロヘリカメムシは成虫で越冬して、春に交尾し、
5月上旬から6月上旬に産卵するという。
今年は春の進みが遅いので、ササの若葉の出が遅れているようだ。
一時の急な暑さの日に越冬から目覚めて、
繁殖がササの生育より進んでしまい、
仕方なくサクラの枯れ枝に産卵することになったのだろうか。
この春の普通でない気候は、
昆虫の繁殖にも影響を与えているのかもしない。
撮影:2011.4.25/TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8
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by escu_lenta_05 | 2011-04-26 10:13 | セミ・カメムシ

ミナミアオカメムシ

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菜園の見回りをしていると、
数はめっきり少ないとはいえ、冬でも昆虫の姿がある。
白菜の葉の隙間に潜り込んでいたのはミナミアオカメムシの幼虫だ。
白菜の大きな葉の隙間ならきっと暖かな良い越冬場所だろう。

ミナミアオカメムシは稲の害虫として有名である。
これに稲の穂を吸われると、斑点病になって米の品質が悪くなる。
菜園の周りには水田が点在しているから、
このカメムシがいても少しも不思議ではない。
稲ばかりでなく、145種ほどの植物に寄生するらしい。
さて、白菜も餌にしているのだろうか。
白菜の生育期の冬場はカメムシは活動しないだろうし、
それに、一、二匹なら大して害も無いだろうから、
ゆっくりお休みのようなので、
稲を作っている人には申し訳ないが、
この場は見逃してやることにしよう。

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by escu_lenta_05 | 2010-12-22 09:01 | セミ・カメムシ

コアオカスミカメ

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先日、菜園のキクにいるコアオカスミカメを紹介したが、
このカメムシが居間の壁に止まっているのを見つけた。
どうやら、菜園から採って来て飾っていたキクに
コアオカスミカメが着いていたらしい。
淡いベージュの壁紙に止まっていたので、
ストロボを同調させて撮影したら、
腹部側の影もかなり消えて白抜き調に写ったので、
CSで影をほとんど残らないように仕上げてみた。
5㎜程の小さな昆虫だが、
こうしてまじまじ眺めると、なかなか面白いと思う。
撮影:2010.12.10 / Canon MP-E65mm F2.8 1-5x

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by escu_lenta_05 | 2010-12-14 06:23 | セミ・カメムシ