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Colocasia's Photo World

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<   2006年 08月 ( 19 )   > この月の画像一覧

やがて灯が点る頃


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まだ誰も戻らない退屈なマンションと戯れる別れ際の太陽。
羊たちの群は鏡の光に驚いて、天の海原に彷徨い溶けて行く。

「お疲れ様」と、薄闇の駐車場に声が響き、
人影が二つマンションに向かった。
[Nikon D1X AF-S24-85mm F3.5-4.5G]
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by escu_lenta_05 | 2006-08-31 04:18 | 雲・空

通り雨

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雨がほとんど降らないから、花壇や庭木の水掛を怠るわけにいかない。
小さな菜園と庭とはいえ、毎日の作業は億劫だ。
でも今朝は、嬉しいことに通り雨があった。
水やりをしなくて良いほどのお湿りだった。

アリたちも、この日照りに蜜の調達もままならなかったらしい。
雨上がりのオキシペタラムの花には、
この期を逃せないとばかりに、アミメアリが忙しく吸蜜していた。
[Nikon D2X ED70-180mm F4.5-5.6D/クロップモード・トリミング]
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by escu_lenta_05 | 2006-08-29 14:51 | ハチ・アリ

不器用ななだめ方


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そっぽを向く自転車が二つ。

静かに成り行きを見ていた街灯は、
堪りかねたように、女の自転車に可愛い花がチラホラ咲いた緑のバスケットを差し出す。
それでもご機嫌は直らない。

「そんなにムスッと渡しちゃだめだろう~。」
と、ネットの陰で一部始終を見ていた職人さんはあきれたように、
背を向けて仕事を始めた。
[Canon EOS20D EF16-35mm F2.8L]
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by escu_lenta_05 | 2006-08-24 18:16 | 風景

優しい板塀

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緑色の塀があった。
緩やかな弧を描いて、陽の溢れるなだらかな上り坂に伸びていた。

塀は人を拒む。
いや、壁は人を退けるためのもの。
けれどもその壁は、柔らかく、人を見守るようにそこにあった。
残暑の厳しい日差しを覆う木立に囲まれる小道に沿って続いていた。

壁の隙間から屋敷の中を覗くと、もうかなりの年月を経た廃屋が
ただ夏草に埋もれて立っていた。
[Canon EOS20D EF16-35mm F2.8L]
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by escu_lenta_05 | 2006-08-23 11:25 | 風景

底抜けに明るい花びら

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思い出したように勝手に送りつけられるアメリカの通販のファッション・カタログを
パラパラと捲ると、薄いインクブルーのシャツやセーターが定番のように載っている。
あの大統領も良く着ている服やネクタイの色だ。

ハンギング・バスケットで咲いているアメリカンブルーの花色こそ、その青。
カメラをぶら下げて歩き回る茶褐色に日焼けした私には決して似合わない色。
それは、明度だけが微妙に違う土色の服ばかり着ている私には無縁の色。
[Nikon D2X ED70-180mm F4.5-5.6D]
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by escu_lenta_05 | 2006-08-21 15:43 |

マクロの虫取り網

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台風10号の余波で、本当に久しぶりに本格的な雨が降った。
乾ききった喉を潤すため、
たっぷり水を含んだラムズイヤーの葉に虫たちが集まってきた。
1㎜程の本当にちっぽけなショウジョウバエもやって来た。

芥子粒程の虫の細い細い毛も、複眼の一つ一つまでも、
ファインダーに鮮明に映し出される。

雲の切れ間に残暑の陽が漏れる。
二眼レフに虫眼鏡を取り付けて、夢中で虫たちを写した遠い夏の終わりを思い出した。
[Nikon D2X ED70-180mm F4.5-5.6D/トリミング]
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by escu_lenta_05 | 2006-08-19 15:32 | 自然

蒼い真珠

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ミカンの葉の裏で、アゲハの卵を見つけた。
小さな真珠のようで、ほんのりと緑を帯びた光を放っている。

ツルツルの丸い玉と思っていた卵。
マクロレンズで覗くと、
表面は、産卵した雌蝶のお尻の鱗粉や粘液のようなものが着いていて、
意外なほどブツブツしているのには驚いた。

次は何を写そうかなと、真夏の少年のようにワクワクしてくる。
[Canon EOS20D MP-E65mm F2.8]
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by escu_lenta_05 | 2006-08-18 17:33 | 自然

甘い蜜の家


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トレニアの花を見ていたら、
トンネルのような距の奥に、小さなハナグモが止まっていた。
花の奥にある蜜を求めて、お手頃の大きさの昆虫がやって来るのを
ここで待ちかまえているようだ。

餌は勝手にどんどんやって来るし、
カマキリや狩り蜂などの天敵に襲われることもない。
しかも、雨風を凌げるのだから、
これ以上素敵な住まいだろう。

あ~、クモになりたい。
[Canon EOS20D MP-E65mm F2.8]
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by escu_lenta_05 | 2006-08-15 16:36

ちょっぴり秋

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昼の目映い程の青空に、
細く長い巻き雲が、天女の透き通る袖のように浮かんでいた。
待望の雨の兆しだ。

夕暮れ、西の空に鱗雲。
やっぱり、近いうちに久しぶりの雨に違いない。
ほんのちょっぴり秋の足音を感じる宵の空だった。
[Canon EOS20D EF16-35mm F2.8L]
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by escu_lenta_05 | 2006-08-12 05:10 | 雲・空

レディのジタバタ

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スグリゾウムシは5㎜程の小さなゾウムシだ。
スグリ(果実をジャムにする果樹)やミカンの害虫だから、
たいして珍しくもない昆虫だけど、
自然にとけ込む地味な体色だから、案外お目にかかる機会がない。

腰がくびれたヒョウタン型で、お尻がぽっこりと膨らんでグラマラス。
単為生殖するらしいから、お目にかかるのはほとんどは雌ということ。
なるほど、お色気たっぷりのスタイルのはずだ。

図鑑風の姿形のよく分かる真横や真上のポーズじゃ今ひとつだから、
レディにはちょと気の毒だけど、仰向けでジタバタしている時に、はいパチリ。
[Nikon D2X ED70-180mm F4.5-5.6D / トリミング]
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by escu_lenta_05 | 2006-08-11 05:49 | 自然