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Colocasia's Photo World

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<   2010年 06月 ( 21 )   > この月の画像一覧

梅雨盛り

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6月28日は雨の特異日である。
芭蕉が「五月雨の降り残してや光堂」を奥州平泉で詠んだのは新暦の6月29日で、
東北南部も梅雨最中であったそうだ。
本州の6月末は梅雨のただ中の時期で、
未だ暫くは、天ばかりの日が続くことになる。

雨の日が多いと写真も写せないと嘆きたくなるが、
雨の日は雨を被写体にすれば良いと、
発想を変えてしまえば雨に悩まされずに済む訳だ。
そうすれば、雨の日は撮影で忙しくなるという算段だが、
1週間程前の予報で天ばかりだったはずの天気だが、
何故かこのところ晴れ間が顔を出す日が続いている。
雨嫌いが、折角気合いを入れて雨を狙って待ちかまえているのに
肩すかしを食らってしまっている。
撮影:2010.06.26 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8

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by escu_lenta_05 | 2010-06-30 21:20 | 季節

谷津田のトンボ

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久しぶりに近くの谷津田を歩いてみた。
今年はトンボの姿がかなり少ない様なのが気になっていたから、
例年と比較して確かに少ないのか、良く知った場所を歩いてみれば、
それがはっきりすると思ったのである。

その場所に着いて直ぐに、コオニヤンマが水路の上を往き来していた。
これはさい先が良いかもと思いきや、それからはさっぱりだ。
田植えの終わった水田に来て、オオシオカラトンボと
ハラビロトンボ(写真)が数頭姿を見せた。
例年、ゲンジボタルがいるきれいな流れの小川に来ても、トンボの姿はさっぱりだ。

谷頭のため池に着く間際で、ようやくヤマサナエが見つかり、
直ぐにホンサナエも飛び出した。
最近はめっきり減少したホンサナエの登場で少しばかり安堵したが、
アップ出来るほどのまともな写真が撮影出来なかったのは心残りだ。

ここから来た道を引き返す。
オオシオカラトンボが休耕地に止まったのを見ていたら、
突然コオニヤンマが飛んで来て、これをサッと掴めて飛び去った。
谷津田の小川の中程で毎年見るニシカワトンボが出ないのも気になっていのだが、
何とか1頭だけ現れてくれた。
やはり今年のトンボは、種類も個体数もかなり少ないということなのだろう。
撮影:2010.06.24 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8

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by escu_lenta_05 | 2010-06-29 17:38 | トンボ

マメコガネのV字バランス

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雨続きによる日照不足と冷夏傾向の所為だろうか、
菜園の野菜の生育がかなり遅れている。
成長が早いはずのツルインゲンも、大分前に植えたはずなのに、
ようやく最近になって人丈程になった。

その葉の上に小さなコガネムシが止まっていた。
豆類に来るコガネムシならまずマメコガネだろう。
近づいて見ると、やはりその通りだった。

しかし、その仕草が変だ。
脚をV字に上げる不思議なポーズ。
良く見るとその体には水滴がいくつもついている。
ずっと小雨模様だから、マメコガネもツルインゲンもびっしょり濡れているのである。
それにしても、葉の上のこの奇妙なV字バランスは一体何なのだろう。

観察するうちに、体についた水を、
いち早く体下に流がそうとする算段てはないかと気づいた。
その体の上部は屋根型で、下部はV型だから、
体についた雨や水滴は、すばやく体下に流れる構造だ。
さらに、コガネムシの脚には小さな毛や棘がかなりあるから、
脚を下向きにしたいつものスタイルでは、
体から流れ落ちた水がその毛や棘に溜まってしまうことになる。
それで、雨の日や露に濡れる時には、脚をV字バランスにして、
出来るだけ体がびっしょり濡れになるのを防いでいるのに違いない。

鬱陶しい梅雨の季節だからこそ、
いきもののこんな非日常的な仕草に出逢えるのだろ。
少し位雨に濡れるのも厭わずに、
野山を歩いてみたら、
もっと凄い自然の不思議が待ちかまえているのかもしれないのだが・・・。
撮影:2010.06.25 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8


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by escu_lenta_05 | 2010-06-28 05:48 | コウチュウ

カブトエビ

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イネの生育具合を見てみようと、
通りがかった水田で車を止め、畦にしゃがみ込む。
すっかり活着した若苗の列は、
一週間程前に比べるとずっと濃い緑になったように思う。
その苗の列の田水の中に、俊敏に動き回っている2種類の水生生物が見える。
ひとつはホウネンエビで、もう一つはこれよりもっと大型である。
近づいてきたのを見ればカブトエビだ。
カブトエビは久しぶりに見たので、スタジオ撮影用に一匹掬って持ち帰ることにした。
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カブトエビはエビやカニと同じ節足動物のカブトエビ科 Triopsidaeの仲間で、
ミジンコ類に最も近いという。
姿の良く似たカブトガニと同様に、
ジュラ紀(約1億9500万年~1億3600万年前)からほとんど形態が進化していない生きた化石である。
目は全部で三つで、真ん中の目はノープリウス眼と呼ばれ、
甲殻類の幼生にある目(ノープリウス)が成体にも残っていて、
これがカブトエビの原始的特徴となっている。
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田に水が入れられると、3~5日程度で孵化し、
孵化から僅か10日程度で産卵を行ない、1~2ヶ月の短い一生である。
泥の中に残った卵は乾燥や寒さに強い。
卵は、水の抜かれた乾田や、雪の積もる冬田に耐えて、
土中で翌年の田植えの季節まで待つのである。

カブトエビは水田の雑草を食べる。
さらに、移動しながら田の水底の泥をかき混ぜることで、
田水が濁って光が遮られて、田の雑草の発芽や生長を抑制するから、
「田の草取り虫」と呼ばれる雑草駆除の益虫となっているのである。

日本には3種のカブトエビ属(Triops )が生息している。
近畿以西に分布するアジアカブトエビ T. granarius (雌雄異体)と、
山形県に分布するヨーロッパカブトエビ T. cancriformis (雌雄同体)、
そして、関東以西に分布し、三種の中で最もポピュラーな
アメリカカブトエビ T. longicaudatus (雌雄同体)である。

アジアカブトエビは在来種と見られている?が、他の2種は移入種である。
日本での初認記録は、アメリカカブトエビが1916年に香川県で、
ヨーロッパカブトエビが1948年に酒田市広野で初めて発見された。
アメリカカブトエビは、科学雑誌の付録の飼育キットが国内の分布拡大に
一役かっているという意見もある。

さて、撮影のモデルになったカブトエビはどの種だろうか。
詳しくは尾の棘の形状を詳しく見る必要があるので、
それは暫くお預けとしておこう。
撮影:2010.06.25 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D

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by escu_lenta_05 | 2010-06-26 18:10 | 動物

ブチミャクヨコバイ

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庭のソレルの葉にブチミャクヨコバイDrabescus nigrifemoratus (Matsumura, 1905)
が止まっていた。
Drabescus属は日本に5種がいて、ブチミャクヨコバイは北海道、本州、四国、九州に
分布するこの属では最も普通の種で、7~9月に成虫が見られる。
食草はブナ科らしい。
我が家の周りにあるブナ科の植物はシラカシとウバメガシ。
さて、どちらから発生したのだろう。
ソレルの直ぐ脇にシラカシが植わっているから、
これが発生源だろうか。
幼虫を探して見なくては。
撮影:2010.06.21 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8


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by escu_lenta_05 | 2010-06-25 06:15 | セミ・カメムシ

蒼い水の玉

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雨上がりを待って庭に出ると、
草木の葉縁や上に付いた水玉が目に止まる。
葉の緑を映して輝く水玉は、
梅雨の日の雨上がりの風景にとても相応しいと思う。

さて、露の雨が産んだこの蒼い水玉をどう呼んだら良いのだろう。
「水玉」、「雫」、「水滴」、「玉水」、「水粒」、「水鞠」等々、
水の玉を表す言葉は様々だ。
しかしいずれにしても、「葉の上で光り輝く水玉」を
即座にイメージさせる程に特化した言葉はないのである。

それなら「露」はどうだろうと。
残念ながらこちらは秋の季語。
冷却された空気が細かな水滴となって、
葉の上などに結んだものが露で、
地上と大気の温度差が激しい季節ならではの現象である。

では、葉の縁に溜まった水滴の「滴り」はどうだろう。
「滴り」なら夏の季語で間違いないはずと、
喜び勇んで歳時記を詳しく読み直してみれば、
苔むした岩肌から滴り落ちる清水を指す語であって、
雨後の雫などのことではないとご丁寧に書いてある。

カルピスの意匠に代表される水色の水玉模様は、
暑い夏にとてもお似合いの涼感を誘うデザインなのに、
梅雨の雨が作る蒼い「水玉」が夏の季語となる程に、
季節感を漂わせる水玉に因んだ言葉が見当たらないのはちょっと意外な気がする。
それでも、梅雨空の下でキラリと輝く「蒼い水の玉」が、
鬱々とした空気を振り払う、
美しく清々しい季節の贈り物であることだけは確かだろう。
撮影:2010.06.23 / Canon Compact-Macro EF50mm F2.5


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by escu_lenta_05 | 2010-06-24 16:00 | 季節

サトイモとセスジスズメ

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サイトイモは菜園に毎年植えている。
二株ほどを種芋用として、堀採らずにそのまま菜園に残して置いたのが、
春に芽を吹いたのでこれを植えた。
もう何年もこの方法でやっていて、
種イモ代が節約になっている。
サトイモは寒に弱いので、イモを越冬させる時は、
マルティング材で覆って、上から土を盛っておけば、
冬場でも必要な時に掘って食べられるし、
残りは種イモにすれば良い。

ようやく気温が上昇し、雨が多いこともあって、
サトイモの苗の生育がこのところ急に進んでいる。
その若々しい葉の上には、雨の粒が薄日に銀色に輝いて美しい。
それを狙って写していると、
これまた葉の上には、薄黄緑色をしたちっぽけな真珠のようなものが付いている。
これが天から降ってきた宝石なら嬉しいのだが、
憎っくき害虫の卵だ。

サトイモを栽培して、毎年悩まされるのはハスモンヨトウとセスジスズメの虫害だ。
いずれもヤガ科とスズメガ科のガ類で、これらのガの幼虫が発生すると、
葉がぼろぼろに喰われてしまう。
上の写真の、アゲハの卵程のまん丸い卵は、
この二大害虫の内のセスジスズメに間違いない。
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良く見ると、他にも葉に1,2個ずつの卵が生み付けてある。
中に、薄く舐め取られたような食痕のある葉があった。
やはりそこにはセスジスズメの幼虫がいた。
まだ孵化して日の浅い若齢幼虫だが、
これが終齢まで成長すると、8㎝を超える巨大な芋虫になるのである。
お化けのようなスズメガの幼虫に集られたら、
サトイモは大変なダメージを受けてしまうから、
目に付いた卵は今の内に払い落としておくに限る。
それに、幼虫が大きくなってからは、
潰すのも気が引けるし、どうにも気味の悪いものだから・・・。
撮影:2010.06.22 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8

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by escu_lenta_05 | 2010-06-23 06:07 | 家庭菜園

植え田

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イネを植えたばかりの田は、田水が未だ泥で濁り、
その泥水に、イネの若苗は少し傾き加減になって沈むように植わっている。
数日すれば植え田の水はすっかり澄んで、
頼りなげだった若苗は田の土に馴染んで、
日々に濃くなる葉色と共に、
田水から力強く、しっかりと立ち上がって来るはずだ。

梅雨空の下で、こうして田植え直後の田は日毎にその表情を変えながら生育を続ける。
そんな日々のイネの生育を眺めていると、
梅雨の日も退屈することはないのである。
田植えが終わって日の浅い、未だよろめきそうなイネの列が並ぶこの「植え田」も、
直ぐに濃い草色のイネの居並ぶ「青田」へと変わって行くだろう。
撮影:2010.06.19 / SIGMA 28-200mm F3.5-5.6

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by escu_lenta_05 | 2010-06-22 05:38 | 季節

エノキハムシ

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庭に植えてあるエレキャンペーンの巨大な葉には様々な昆虫が集まる。
葉は1mにも成るから、この梅雨時は特に昆虫の雨宿り場所として役立つようだ。
庭に下りたら、この葉の周りを丹念に調べて昆虫を探すことにしている。
そうして見つかったのがこのエノキハムシ(Pyrrhalta tibialis)。
全体に乳白色を帯びているので、一見羽化したばかりの姿に見えるが、
これでちゃんとした体色なのは意外な気がする。

ここにエノキハムシが止まっていたのは真上に大きなエノキが植わっているからだろう。
名前の通り、エノキハムシは幼虫も成虫もエノキを食樹にしている。
真上のエノキを眺めると、ほとんどの葉に縦長の虫食い痕があるから、
それは皆このエノキハムシの仕業に違いないだろう。

このエノキには、ここ数年ヒオドシチョウが発生していたのに、
今年は幼虫の姿が全く見あたらない。
今年は庭にやって来る他の蝶もめっきり少ない。
何度もこのブログに書いていることだが、害虫が少ないのは嬉しいのだが、
チョウやトンボまで激減しているのは気がかりである。

ところで、エレキャンペーン(オオグルマ:Inula helenium) は、
別名をワイルドサンフラワーという草丈は2m以上になり、
茎の先にヒマワリを小さくしたような小花を沢山付けるキク科のハーブの一種だ。
このハーブの周りに集まる昆虫やクモなどの生物が、
これからこのブログに様々登場するはずだ。
撮影:2010.06.18 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8

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by escu_lenta_05 | 2010-06-21 06:00 | コウチュウ

ナツメの花

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庭のナツメの花が咲き始めた。
ナツメの実は乾燥したものなどを食用にする果実のひとつだが、
例によって、我が家では他の果樹同様に、
これもまたこれまで実がなったことがない。
花を付けるようになったのもこの数年のことだから、
結実するのもまだ先だろうと半ば諦めている。

これまで、このブログでは庭の果樹を色々紹介してきたので、
余程果樹が好きな人間だと思われるかもしれないが、
その大半は、拙著『「いきもの」前線マップ』のための撮影用にと、
わざわざ苗木を購入して庭に植えたものである。
しかし、どれもこれも撮影の期限までに花も実も付けなかったから、
仕方なく他所を探し回って撮影したり、
知り合いに写真を貸して貰ったりしたから、
折角植えた果樹はどれもこれも役立たずに終わったのである。
それでも、これらの果樹は季節の折節を知らせる「生物季節」の生きた暦なのは確かだから、
花が咲き出すのを首を長くして待ち、
花が咲けば喜んでせっせとカメラを向けるのである。
撮影:2010.06.18 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8


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by escu_lenta_05 | 2010-06-20 06:14 |