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珍客?

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居間にイエバエがいた。
自分の小さい頃は、テーブルに料理が並ぶと、決まってハエが何処からか飛んで来るものだった。
片手でハエを追い払いながらの食事風景が当たり前だった。
しかし、今では食事時にハエの姿を見ることはほとんどない。
衛生害虫の筆頭だったのがウソのようである。
大げさなようだが、イエバエはレッドデータクラスだと言いたい位の減少ぶりである。
今日はそんな珍客がやって来たから、思う存分撮影させてもらった。
撮影:2011.11.27 / MP-E65mm F2.8
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by escu_lenta_05 | 2011-11-30 21:14 | ハエ・アブ・カ

クロスジフユエダシャク

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林道を歩いていると、林縁をチラチラと飛び回るガの姿が目に映る。
ちょっと季節は早いようだが、あのガに違いないだろうと止まった所を見定めて近づいて確かめると、やはりクロスジフユエダシャクである。

昆虫のほとんどは冬には活動しないが、フユシャクガ(冬尺蛾)の仲間は冬に羽化する変な昆虫である。
自分も天邪鬼の類かもしれないが、昆虫界にも変わり者がいるのである。
過去のクロスジフユエダシャクの記事もご覧ください。
撮影:2011.11.27 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8
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by escu_lenta_05 | 2011-11-29 18:48 |

「金盞」はキンセンカか、それともスイセンか?

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庭のスイセンが咲き出したのは1週間ほど前のことである。
例年に比べると随分早い開花だ。
これはニホンズイセンに良く似た別の品種だから、
比較するのは乱暴かもしれないが、
ニホンズイセンの開花の平年値は、九州などの温暖地で12月下旬で、
日本の西部の多くでは1月から2月となっている。
東北や北海道などの寒冷な地方では、3月から4月とさらに遅い。
我が神戸では2月3日となっているから、
今年はかなり早く咲いたことになる。
ところが、二十四節気七十二候では立冬の末候(新暦の11月18日頃)が
「金盞(きんせん)香(さく)」となっている。
金盞とは今で言うスイセンのことだそうだ。
古い暦が教えるように、早咲きではなく、
ほとんど時期を違わず開花したことになる。
とはいえ、現代では11月中旬にスイセンの花が咲くのはかなり稀なことであろう。
では一体なぜ、七十二候という古い暦にそう書き記されているのだろう。
その不思議を、以前に、二十四節気と植物の講演で
話題のひとつにさせて頂いたのだった。
以下がその要約です。興味のある方はお読みください。
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 立冬の末候(11月18日頃)は、七十二候で「金盞(きんせん)香(さく)」とある。多くの文献で、七十二候の「金盞」はスイセンのことだとされているが、気象庁によるスイセンの開花平年値は、最も早い地域で12月10日前後であり、多くは年末から年明けとなっており、暦と実態がそぐわない。このことから、七十二候の金盞がはたしてスイセンを指すのか疑問である。さらに、スイセンの開花日は年により大きな遅速がみられ、自然暦の指標植物として適切な種ではないように思う。
 スイセンの日本史上で最も古い記録は、平安時代末期の九条良経(1169~1206)が描いた色紙だとされ、15世紀以降は各種文献に登場するようになる。室町時代、スイセンの最初の記録は、東麓破衲の漢和辞書『下学集』(1444)の早木門において、漢名を「水仙華」、和名を「雪中華」と紹介した記述であり、「金盞(きんせん)」は水仙の異名として使われていたようだ。金盞は正しくは「きんさん」と読み、剣状の葉の間から伸びる花茎の先につく白銀を思わす白い6枚の花冠、中央を飾る濃黄色の盃状の副花冠から水仙の花の咲く様を「金盞銀台」いうのである。
 一方、花壇に植えたり切り花として良く使われるお馴染みのキク科のキンセンカは、花が黄金色で盞(さかずき)の形をしているから「金盞花」という。また、隋の統一前の梁の魚弘という人が賭けすごろくに勝ち、 金銭よりも珍花を求めたので、かの花が「金銭花」と呼ばれるようになったともいう逸話もある。その後「金銭花」が「金盞花」に転化したのだそうだ。
 キンセンカの属名はカレンデュラ(Carendula)で、ラテン語の「毎月の第1日、朔」に由来している。月の初め、転じて1ヶ月を指し、1ヶ月もの長期間咲き続ける、毎月朔日に咲くなどの諸説ある。また、10月から5月と花期が長いことから、「冬知らず」とも呼ばれる。カレンジュラは欧米ではポットマリーゴールド(聖母マリアの黄金の花)の名もあり、。南ヨーロッパの地中海沿岸地方原産で、江戸時代の末に中国から渡来した。
 さて、暦学者の渋川春海は、貞享改暦(1684)で「本邦七十二候」を編纂し、これでは二十四節気の大雪末候を「水仙開く」とした。これなら12月下旬頃だから、現在の開花の状況とさほど違和感はないだろう。ところが、宝暦暦以降では大雪の末候は「鮭群がる」に変更され、替わって立冬末候は「金盞(きんせん)香(さく)」となり、「水仙開く」は消えたしまった。金盞はキンセンカなのか、それともスイセンなのか、宝暦暦の改暦がその謎を解く鍵のようである。

撮影:2011.11.23 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8
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by escu_lenta_05 | 2011-11-28 18:59 | 季節

ナツハゼの実

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池の傍にナツハゼの木が生えていた。
すっかり熟した実がまだ少しなっている。
ナツハゼの実でリキュールを作ると最高だが、
これは実を採取するには時期がもう遅いようだ。
以前なら、腐った実を見て、もったいないと思っただろうが、
酒を飲まなくなって1年以上経つので、
惜しくも何ともない。
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酒を飲んでいた頃には、こんな記事も書いている。
ご参考までに。

撮影:2011.11.27 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8
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by escu_lenta_05 | 2011-11-27 18:12 | 木の実

ヒメクダマキモドキ

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昨日の記事のヤスマツトビナナフシを撮影し終えて車に帰る間際、
今度はヒメクダマキモドキを見つけた。
そろそろ葉が黄葉を始めそうなフジの葉にそれは止まっていた。
大昔(30年以上前)、鹿児島昆虫同好会誌にヒメクダマキモドキのことを
書いたことがり、思い出の昆虫のひとつである。

本種は房総半島以西の本州、四国、九州、南西諸島の温暖な海岸部に分布し、
その分布状況から、西日本の太平洋側では珍しくない種だろうと思うのだが、
当時はずいぶん記録の少ない直翅類のひとつであった。
しかし、その頃住んでいた薩摩半島の沿岸部では、
実家の庭先でも見かける程の普通の昆虫だった。
それで、実際にはどの程度記録があるのか知りたくて、
名著『海を渡る蝶』で名高い故日浦勇さんに手紙を書いて、
ヒメクダマキモドキの情報をお聞きしたのだった。
お返事によれば、九州では対馬と熊本のみで記録されているだけということで、
意外な珍品度に驚いたものだった。

今の住んでいる神戸では、里山でも都市公園でもヒメクダマキモドキは生息している。
神戸は西日本の温暖な沿岸部に位置するから、
ヒメクダマキモドキが分布していてもおかしくないのだが、
以前は分布が限られる種であったことを思うとこれまた不思議である。

さて、ヒメクダマキモドキの分布の北限は、
1月の平均気温が5℃の地域とされており、
元来南方系の種であることから、厳冬期の気温が分布を制約する要因の一つであるようだ。
神戸辺りの都市部でも珍しくない現状をみれば、
近年のヒートアイランド化などの温暖化傾向が、
分布拡大に影響しているのかもしれない。
そして、本種は樹木の枝に産卵するため、
苗木によって分布が拡大されているとも見られている様だ。

お馴染みのツユムシによく似た、見た目は地味な昆虫だが、
注意して調べてみれば、
様々な面白いことが浮かび上がってくる昆虫なのかもしれない。
撮影:2011.11.23 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8
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by escu_lenta_05 | 2011-11-25 09:11 | バッタ・カマキリ

小雪の雑木林・ヤスマツトビナナフシ

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昨日、11月23日は二十四節気の「小雪」。
雪が舞い始める季節という訳だが、
地元の気象台によると、23日の最低気温は9.4℃、最高気温は16.3℃で、
雪などとても降りそうもない暖かさだった。

超近場に出て、小雪の雑木林の様子を覗いてみた。
天気予報では、間もなく雨が降り出す時刻である。
林に着く頃、そのとおりにほんの少しだが雨が降って来た。
そんな雨模様の空は薄暗くて、寒々しい初冬の雰囲気だが、
林に入ると、それとは裏腹に温かみを感じる程である。
まだ越冬せずにいるアマガエルが数匹、
落ち葉の上に日向ぼっこのような格好で佇んでいて、
とても小雪の風景とは思えない。
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暫く林を徘徊していると、
アベマキの幹でヤスマツトビナナフシを見つけた。
このナナフシはコナラやクリなどのブナ科の樹木の葉を食べるから、
出会うのは里の夏緑広葉樹林である。
それ程珍しい昆虫ではないはずだが、
見る機会は意外に少ない。
理由は、食樹の上部の枝葉に止まっているからだろう。
そうだから、思う存分撮影させてもらったのは勿論である。
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撮影:2011.11.23 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8(上、下) /
SIGMA 17-70mm F2.8-4.5DC(中)
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by escu_lenta_05 | 2011-11-24 09:37 | バッタ・カマキリ

マユタテアカネ

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棚田沿いに走る車道の白線に赤いトンボが止まっていた。
この時期のトンボはセメントの塀やアスファルトなどの
地面に良く止まっている。
そんな場所は輻射熱で他所より暖かいからだろう。

例によって正面顔を狙って写してみる。
額に太い眉が二つ。
マユタテアカネである。
だが、額の色はマイコアカネのように随分と青白い。
胸の黒い斑紋や尾端(交尾器)を確かめると、
やはりマユタテアカネに間違いない。
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マユタテアカネは夏場に山道の林縁などで出会うことが多いが、
晩秋になるとこうして水田や池の周りに集まって来るのである。
棚田の横のマンフォールのふたの上にもマユタテアカネの雄がいた。
交尾相手の雌を待ち構えているのだろうか。
さすがにもう繁殖期は終わったかもしれない。
しかし、1月上旬の記録もあるようだし、
今年は例年より温暖な初冬だから、
雄と雌が連結して産卵する様子がひょっとして
まだ見られるかもしれないと少し期待してみる。

撮影:2011.11.20 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
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by escu_lenta_05 | 2011-11-22 19:10 | トンボ

ヒゲナガヤチバエは益虫だった

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棚田の湿った畔の辺りで1㎝程のハエが飛んだ。
間もなくひつじ(穭)田の青い稲の葉に止まったので、
レンズを向けると近くの雑草に飛び移ってしまった。
しかし、今度はそこに止まったまま逃げなかった。
ピントを合わせて確かめると、ヒゲナガヤチバエだった。
このハエは河原、池の傍、水田などの湿った場所で普通に見かけるハエだ。
幼虫は水際でヒメモノアラガイを捕えて食べる習性があるから、
水中で暮らす訳ではないが、
餌の貝がいる水辺が生息場所という訳だ。

春や秋に良く見かけるが、このハエのことを詳しく調べたことはなかったので、
ネットで探ってみると、詳しい生態を書いた文献が見つかった。
なんと大学院で指導して頂いた教官お二人の共著論文だった。
ヒゲナガヤチバエの研究もされていたとは今まで知らなかったので驚いた。
随分出来の悪い学生だった証拠で、はなはだお恥ずかしい。

それによると、このハエは肝蛭(かんてつ)の中間寄主である
ヒメモノアラガイを捕食するから、益虫であるのだそうだ。
肝蛭は牛の肝臓の胆管の寄生虫で、
人にこれが寄生すると胆管が炎症し、
発熱、吐き気、腹部の激痛、下痢などを発症するという。
また、ヒゲナガヤチバエの卵はかなりの確率でズイムシアカタマゴバチに寄生されるらしい。
その寄生バチは稲の害虫で名高いニカメイガの卵の有力な天敵でもある。
それで、このハエは稲の害虫の天敵を増やす働きをしていることになる。

この論文には、ヒゲナガヤチバエの「幼虫はヒメモノアラガイを食べ、又卵はズイムシアカタマゴバチに寄生されて直接間接人類に役だっている。」とその益虫としての価値が書かれている。

撮影:2011.11.20 / NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D
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by escu_lenta_05 | 2011-11-21 18:59 | ハエ・アブ・カ

小春日和

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昨日のブログの記事に、二十四節気の立冬の気(期間)は、
暦上では初冬だが、晩秋のようでもあり、
初冬のようでもある中途半端な季節であることを書いた。
冬らしい寒さの日もあるにはあるが、穏やかな晴天の日も訪れる時節である。

さて、今日は、気温が20℃もある暖かな陽気となった。
まさに「小春日和」の一日であった。
里山を歩くと、木々はすでに紅葉が始まっている。
空を仰ぎ見ると、太陽のある辺りは青空と白い雲が秋らしい気配を漂わせているが、
傍らには寒冷前線の鉛色を帯びた雲が窺がっていて、
秋と冬とがせめぎ合う季節であることを知らされる。
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棚田の畔にも秋と冬とが交錯していた。
枯草の上には、暫く前に息絶えたらしい
黒ずんだコバネイナゴ(エゾイナゴ)の屍が転がっていた。
だが、まだ青草の残る辺りに足を踏み入れる度に、
コバネイナゴが元気に飛び出して来て、
まだ冬は先のことかと錯覚してしまう位である。
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青いスギナの葉先に止まっていたのはハネナガヒシバッタ。
こちらは成虫越冬するヒシバッタの仲間だから、
なお冬を耐えて生き続けなければならないから、
越冬を前に、小春日和の温もりを暫し楽しんでいるのだろうか。

撮影:2011.11.20 / TAMRON IF28-75mm F2.8(上)/
NIKKOR ED70-180mm F4.5-5.6D

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by escu_lenta_05 | 2011-11-20 20:49 | 季節

「晩秋初冬」の雨

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今は立冬の末候で、二十四節気では初冬。
後4日もすれば「小雪」の気である。
とは言っても、時には暖かな日もあったりするから、
現実には晩秋のようでもあり、
初冬のようでもある中途半端な季節である。
お天気博士で名高い倉嶋厚さんは、
こんな季節を「晩秋初冬」と上手く表現している。
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立冬前後から、日本付近を低気圧と高気圧が交互に通過し、
今の時期は天気が周期的に変わりやすくなる。
この冬型の気圧配置は長続きせず、
直ぐに大陸高気圧に覆われ穏やかな晴天の「小春日和」となったりする。
こんな冬晴れの日、昼間は20度近くでも、
朝晩には10度を切ることもある。
まだ体が寒さになれていないから、朝晩の冷え込みが身に浸み、
寒の激しさにコートや手袋が欲しくなり、
コタツやストーブなどの暖房器具もそろそろ出番だろうか。
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今日はそんな時節の低気圧に覆われ、
早朝から生憎の雨が降り続いている。
雨の日は雨を写せば良いと思い、
所用の帰り道に、しばらく里の田んぼ周りで雨の風景にレンズを向けた。
冬の雨にしては暖かな、まさに「晩秋初冬」にぴったりの
中途半端な季節の雨降りである。

撮影:2011.11.19 /Sonnar 135mmF2.8
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by escu_lenta_05 | 2011-11-19 16:49 | 季節