借りている菜園では、管理している方が年に2度程、畦や土手の草刈りをする。
私の直ぐ隣は空き地で、足を踏み入れられない程草が生い茂っていたので、
5月中旬のその草刈りの日に綺麗さっぱりと除草してくれてあった。
これは良かったと畑を見回すと、真ん中の辺りを一畳分程刈り残してある。
不思議なことをしてあるものだと、そこを覗くと雌キジが座り込んでいる。
除草中に巣が現れたので、作業の人がそこだけ刈り残してくれたのだった。
だが、これだけ巣が明け透けになっては、イタチや野良犬にやられるだろうと心配だった。
それ以上に、巣の直ぐ隣で私が鍬を振るったりして作業をしたら巣を放棄してしまわないかとないかと不安だった。
しかし、何時も通りの作業で私が巣の近くを動き回っても、
巣を放棄することはなく、巣を空けて雄キジと採餌に出かける程落ち着いた様子だったので、
これなら上手くヒナが誕生するだろうと安堵していた。
が、それから一週間後、いつものように畑仕事の始めに巣の様子を確認すると、
雌キジも7個ほどあった卵も跡形もなく消え失せている。
巣の周りにはキジの羽根が数枚散らばっている。
ヒナが生まれる前に巣が荒らされてしまったのである。
動物や他の鳥にやられたのであれば、巣が乱れてもっと沢山の羽根が散らばっているだろうが、
巣の形はそのままで、卵だけが見事に消え失せている。
一体何者の仕業だろうと考えて思い浮かんだのはヘビだった。
特にアオダイショウは鳥の卵が好みのようで、
ニワトリの卵を狙って、鶏舎を根城にしているのを見たりするからである。
犯人は何者であれ、こんな明け透けの巣ではやっぱり無理があったということだろう。
人里で暮らす鳥達は、こんなアクシデントを繰り返しながら生きているのである。
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