田の畦に生える草にトンボのヤゴの脱け殻が付いている。
ヤゴとしては腹部がかなり細長い。
これでヤンマ類のヤゴだと判る。
次に尾の先の3本の突起を良く観てみると、
皆ほぼ同じ長さで、中央が両端のものよりかなり太いから、
どうやらカトリヤンマのヤゴのようだ。
カトリヤンマは蚊捕蜻蜒と書く。
蚊を好んで食べるヤンマという訳だ。
夏の夕暮れ、ほっそりとした黒い棒のような陰が、
低空を活発に飛び回る姿は、蚊を補食している最中なのである。
カトリヤンマの生息環境は、木に囲まれた水田や池で、
日中は薄暗い林の中で休んでいる。
小さい頃は少なくないヤンマだった筈なのに、
最近は見る機会がめっきり減ってしまったようだ。
19もの都県でレッドデータに指定されていて驚かされる。
農地整備などによる乾田化や、
谷津田の放棄や荒廃がカトリヤンマの減少の要因と見られている。
翡翠色の頭と胸。
細くくびれた腰と黒く長い腹部。
この美麗なヤンマも里山の衰退で姿を消しつつあるようで
淋しい限りである。
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☆自然関係の知友
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海と空の約束」
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