庭に植えているオクシペタルム(Oxypetalum)の茎に橙黄色のアブラムシが発生している。
和名はキョウチクトウアブラムシという。
名から察しが付くように、キョウチクトウは勿論、ガガイモ、フウセントウワタなど、
キョウチクトウ科やガガイモ科の植物を寄主にしているアブラムシである。
フェンスに絡ませたオクシペタルムに毎年このアブラムシが大発生するが、
駆除することもせず放任状態である。
オクシペタウルは丈夫な植物で、アブラムシに集られてもどんどん花を咲かせるし、
庭には他にキョウチクトウ科やガガイモ科の植物は植えていないから、
中害拡大の心配は無いのである。
アブラムシ類には似たもの同士が多くて、
虫体だけで種名を確定するのはかなり大変な作業だが、
寄主植物が判れば、これを頼りに種を絞ることが出来る。
中には季節によって寄主を替える種もあるが、
大方は特定の植物に依存しているからである。
キョウチクトウ科の植物は、オレアンドリン、アディネリン、ジゴトキシゲン、
アルカロイド化合物などの有毒成分を含むことで有名だ。
キョウチクトウの枝で肉の串焼きをして死亡したというフランスでの事例や、
これで作った箸を使って死亡したという国内の事例などがあり、
毒性は青酸カリより強いとも言われている。
キョウチクトウ科の植物と同様に、ガガイモ科もアルカロイド化合物を含み、
ガガイモ科の植物を食草としているアサギマダラやオオカマダラなどのチョウは、
幼虫期に体内に取り込んだこの毒性分で天敵から身を守っているのだそうだ。
ところでこのキョウチクトウアブラムシだが、
他のアブラムシのようにアリに甘露を与えたり、
テントウムシに捕食されたりと、他の昆虫と関わりがあるのだろうか。
もしそれが無いとすれば、アルカロイド化合物の毒性と関係しているのだろうか・・・。
少し観察してみるのも面白そうだ。
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