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キアシナガバチ

キアシナガバチ_e0089532_5595064.jpg

昨日(7月13日)は小雨が降ったり止んだりの一日だった。
雨の合間、庭の花にはチョウやハチが吸蜜に来ている。
珍しくアシナガバチの姿もあった。
珍しいというのは、例年に比べ、今年は見る機会がかなり少ないということだ。

アシナガバチ類の親ハチは、他の昆虫の幼虫を捕らえて、
それを口でかみ砕いて肉団子にして、幼虫の餌にする。
今年は昆虫の発生がかなり少ないから、
昆虫の幼虫を頼りにしているアシナガバチ類にとって、
餌不足は子育てのピンチに違いない。

庭で久々に見るそのアシナガバチはキアシナガバチだった。
セグロアシナガバチに良く似ているが、
このハチの触角は、先の部分が黄褐色で、他は黒褐色なのが特徴だ。
名の通りに、体の斑紋は鮮やかな黄色味を帯びている。

そのキアシナガバチが、鉢に刺してある、竹を細く割った支柱に止まって、
しきりにその表面を囓っている。
こうした仕草は、木の板や杭でも見掛けることがあるが、
巣造りのための植物の繊維を集めているところだ。
巣の補強や増築のために、こうしてせっせと巣材を集めるのである。

アシナガバチ類の巣は、木の繊維(セルロース)に
成虫の唾液のタンパクを混ぜ合わせた素材で造られているので、
軽くて丈夫なのである。
このキアシナガバチは、子育てが終わるまでは、
庭を頻繁に訪れて、鉢の古竹の繊維を取る作業を見せてくれるに違いない。
撮影:2010.07.13 / Canon Compact-Macro EF50mm F2.5

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by escu_lenta_05 | 2010-07-14 06:00 | ハチ・アリ
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