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アゲハモドキの幼虫

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下の記事の里山を歩いた時のことだが、
子供が珍しく大きな声を出して騒いでいるので、
きっと変わったものを見つけたのに違いないと、
近づいて騒ぎの主を見てみれば、
体に細長い綿くずのようなものを幾つも纏った白い幼虫だった。

辺りを見渡すと、そのクマノミズキの低木のあちこちに、
それと同じくみすぼらしい風態の幼虫が幾つも止まっている。
葉を貪っているのや静かにやすんでいるのや、
ざっと数えて、その木に数十匹はいる様子だ。
アゲハモドキの幼虫だと教えると、
子供にとっては思いもかけないものの正体だったようで、
なお一層驚いた様子で、奇妙な姿の幼虫にまた見入っている。

ジャコウアゲハにそっくりの成虫それ自体も、
一度見ればずっと記憶に残る存在だ。
ジャコウアゲハは幼虫時代に、食草のウマノスズクサに含まれる
毒物質のアリストロキア酸を体内に蓄積して、
小鳥などの天敵から身を守っている。
一方アゲハモドキは、毒チョウのジャコウアゲハに似せることで、
天敵によって捕食されるのを回避しているのである。
ガの分際で?、妖艶な飛び姿で人気のそのアゲハに瓜二つなので、
アゲハモドキと呼ばれる訳だが、大柄なチョウの代表のそれとは裏腹に、
意外なミニサイズなのもまたこのガの不思議さを増長させるのであろう。

親も子も不思議さに満ちたガだから、
アゲハモドキは一度見ただけでしっかり記憶に刻まれる。
年ごとに記憶力の低下が激しくなるばかりの身にとっては、
何度調べても種名を覚えられない動植物の洪水の中にあって、
これ程ありがたい生きものは他にない。
皆さんも、しっかり覚えていただいたことでしょう。
撮影:2010.09.20 / TAMRON SP AF Di 90㎜ F2.8

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by escu_lenta_05 | 2010-09-27 21:03 |
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