
葦牙(あしかび)は葦の若芽のことである。
冬に葦を刈り取った葦原に、今の時期に行くと、
水辺で葦の芽吹きが始まっていて、
水面や岸辺に尖った新芽が点々と伸び出している。
その尖った新芽は牙や角、あるいは錐に見えるから、
葦の牙、葦の角、葦の錐などと呼ばれる。

4月20日は二十四節気の穀雨。
この気(期間)の七十二候の初候は「葦はじめて生ず」である。
そんな水が温み出した春の風景を写そうと、池で葦牙を狙った。
なかなかアングルが決まらず、
夢中になってファインダーを覗いていて、
うっかり池の深みに長靴のかなり上まで入ってしまった。
長靴の中にたっぷり水が入り込み、
ズボンも靴下はもちろんずぶ濡れになった。
自然相手の撮影は、滑ったり転んだりと色々大変だ。
撮影:2011.4.20 / Canon Compact-Macro EF50mm F2.5
以前に書
いたあしかびの記事もどうぞ。
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