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Colocasia's Photo World

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憂鬱なる心象

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妻が運転をしている時は、車窓の風景をゆっくりと眺めることが出来る。
と言いたいのだが、妻はハンドルを握って5年以上経つのに一向に上達の気配がない。
助手席に座りながらも、無いはずのブレーキ・ペタルに掛ける右足につい力が入り、
背筋にはうっすらと生汗をかいているのである。

それでも、面白そうな場面に出会すかもしれないと、例の50㎜レンズを着けたカメラは手元に置いておくのを忘れない。
車窓に流れる印象的な風景を、そのイメージに近い画角で標準系レンズは切り取ってくれる気がするからである。
私小説的な描写をする焦点距離と思ったりもする。

たどたどしく枝を天に伸ばす裸木のシルエット。
今にも雪が舞い散りそうな鬱々とした雪雲。
その隙間に辛うじて薄日が覗く。

ハラハラ、ドキドキの連続の運転に、
すっかり寒々しく成ってしまった夫の心象スケッチを
少しは写すことが出来たかしら。
[Nikon D1X AF50mm F1.4D]



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by escu_lenta_05 | 2007-01-18 05:45 | 雲・空
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