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Colocasia's Photo World

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詩人の目

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スナップは、出会ったものから何らかのインスピレーションを受け
シャッターを押す行為なのだろう。
作句もそうなのかもしれないと思う。

加藤三七子に、「フレームや黒潮の玻璃めぐらすか」の句がある。

フレームは畑地に建てられる温室、温床のことである。
ガラスやビニールの温室は、透明な膜が陽を受ける時、様々な光を放ち、
それが田園の中に非日常的な光景となって浮かび上がったりする。

幾つも連なる丸屋根は、暮れなずむ光の中で、煌めく波頭に変貌する。
温もりを囲うフレームは、暖流を運ぶ黒潮へと想念が広がる。
すでに詩人の目には、フレームを覆う膜さえ、
天上の玻璃寂光の満面の輝きと映るのである。
 
だが、我が写真の何と稚拙なことだろう。
イメージは温床の中に押し込まれ、膜を突き抜けて広がろとしない。
神の啓示を受ける術を知らない凡夫は、こうして優れた詩人の言葉に縋るばかりである。
[Canon EOS20D 、Nikon ED70-180mm F4.5-5.6D]

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by escu_lenta_05 | 2007-03-01 06:25 | 俳句
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