葦芽(あしかび)は字の如く葦の芽のこと。
アシの生える川や池を覗いてみよう。
その水辺に近づけば、
水際や泥地に竹の子に良く似た葦の芽が幾つも伸び出ているだろう。
古事記上巻を紐解くと、
「次に国稚く浮きし脂の如くして、水母(くらげ)なす漂える時、
葦牙の如く萌え騰がる物に因りて成りませる神の名は、
宇磨志阿斬詞備比古遅の神(うましあしかびひこじのかみ)。」
と天地開闢の物語が綴られる。
日本最古の歴史書の滑り出しに早々に登場し、
国土の成長力を神格化する象徴的植物こそ、この葦牙。
葦の牙、即ちアシ(ヨシ)は、
我が国土の根元となった神の名を飾った。
アシは、古事記に生物として真っ先に名を連ねた、
輝かしき経歴の植物である。
[Nikon D2X ED70-180mm F4.5-5.6D]
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都合により、5日までブログの更新をお休みします。
6日に再開の予定です。申し訳ありません。