第29回SSP展の御案内
日本自然科学写真協会の
第29回SSP展は6月6日の東京を皮切りに、大阪、京都、宮崎、岡山など各地を巡回します。中村征夫、栗林慧、海野和男、竹内敏信などTVや写真雑誌でお馴染みのネイチャー系の写真家の作品も展示されますので、お近くの方は是非ご覧下さい。なお、私の写真は
2月5日にアップの「アカクビナガハムシの幼虫」です。
ヒメヒカゲは環境省のレッドデータの選定種。
昨年8月の見直しで絶滅危惧Ⅱ類からⅠ類に移された。
このチョウの絶滅の危険度がさらに高まったということだ。
人気blogランキングが上がるのは嬉しいことだが、
これは喜んでいる場合ではない。
ヒメヒカゲは氷河時代の生き残りで、高地の草原や湿地草原に棲み、
幼虫はおもにスゲ類を食べるジャノメチョウ科のチョウである。
乱開発、そして里山の崩壊で草原は急速に減少し、
ヒメヒカゲの住処は見る見る失われてしまった。
今頃がヒメヒカゲの成虫の発生のピーク。
自宅から車で30数分の有名な発生地に行ってみた。
ネザサやツゲの生い茂る丘陵地の草原のあちこちにその飛ぶ姿があった。
見渡せる辺りだけで百匹はいるに違いない。
これが絶滅危惧種かと疑われそうなその数。
だがそれは狭いこの場所だけの話しで、地形図で見ればペン先ほどの範囲に過ぎない。
周辺にこのような場所がポツポツと残るものの、
いても僅かな数が生き残っているだけになった生息地も多いという。
梅雨の晴れ間にひらひらと飛び回るチョウ達だが、
その先行きは極めて危うい所にあるようだ。
[Nikon D2X ED70-180mm F4.5-5.6D]
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