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厄介者がやって来た!

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先日は庭の柑橘類の葉を荒らすナミアゲハの画像をアップしたが、
今日のゴマダラカミキリも柑橘類の厄介な害虫だ。
アゲハ類は葉をボロボロにしてしまうが、木そのものが枯れてしまうことはまずないだろう。
サンショウの葉を丸坊主にされてガッカリしていたら、
暫くしてすっかりも元通りに葉が生い茂って、一安心した経験のある人は多いはずだ。

だが、このゴマダラカミキリに産卵されたら厄介だ。
カミキリ類は枯れた植物に産卵する種と生きた植物に産卵する種の大きく二つのタイプがある。
ゴマダラカミキリはその後者。
広葉樹の生木に産卵された卵は孵化すると材の中を喰い進んで成長し、
幹に丸い穴を開けてそこから羽化してくるので、
木が弱り終いには枯れてしまったりする。

ゴマダラカミキリは広葉樹の中でも柑橘類が好きなようで、
雌は木の根元の樹皮を囓ってそこに産卵するから、
幼虫によって根元付近が食害されて成長が阻害されたり、
そこから折れたり最悪の場合は枯れてしまうことになる。

葉を食べる害虫は消毒薬を撒けば一定の効果があるが、
材の中に潜った幼虫はこうした方法では体に薬剤が掛からないから全く効果が無い。
だから幹に直接薬剤を注入するか、土壌に散布して根から吸収させるタイプの薬剤を使うのである。
これはゴマダラカミキリの幼虫に食害されていることが判っていればこれで被害を食い止められるのだが、
外から幼虫の姿は見られないから気がついた時には手遅れになってしまうのである。

柑橘類の幹の根元当たりから木くずが出ていることがある。
これはゴマダラカミキリの幼虫に食害されている可能性大だ。
そんな場合、針金をその穴から差し込んで幼虫を突き殺すと良い。
器用な人なら、針金の先に幼虫を引っかけて引きずり出す事も出来る。
針金も届かないような所まで食害されていたら諦めて、
木が弱らないようにせっせと世話をして、枯れないで済むことを願うのみである。
[Nikon D1x SIGMA 17-70mm F2.8-4.5DC]


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by escu_lenta_05 | 2008-07-19 06:01 | コウチュウ
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